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■「ロータリー 世界理解月間によせて」 地区国際奉仕委員会 委員長 安井隆豊 (1)ロータリーの国際奉仕の歴史 1905年、シカゴでロータリークラブは各職種から会員を求め、クラブを作った。 初期の活動は、現在のクラブ奉仕、社会奉仕と呼ばれる活動に焦点を当てていた。 1914年に、英国とアイルランドの8つのRCが戦争難民の住居を援助した。 1919年にテキサス州が竜巻で大被害を出した時、他国のロータリーは国際ロータリー災害救援基金に寄付を送った。 1923年関東大震災では東京クラブは基金を受け、2年後の米国の竜巻被害にはお返しをした。こうして国際奉仕は第4の奉仕部門となった。 (2)ロータリーの青少年奉仕 1927年に青少年交換プログラムはコペンハーゲンRCが米国の少年数人を受け入れてはじまり翌年61人の青少年交換がおこなわれた。 1928年には「世界平和の若き巡礼者」として米国から3百人もの青少年がスカンジナビアの家庭を訪れ、5週間滞在した。今日15歳から19歳の学生約7千人が数週間から1年間で他国のロータリアン家庭にホームステイしている。 (3)ロータリーの世界社会奉仕 20世紀の半ば頃には、ロータリアン達は率先して、環境、企業、公衆衛生対策に世界的な視野が必要だと主張するようになった。1962年の理事会で採択された世界社会奉仕WCSプログラムは発展途上国のクラブが地元で有意義なプロジェクトを開始する援助をし、彼らを援助する意欲と資源のある先進国のクラブを組み合わせ、国際ロータリーはライブラリーを設置した。 1956年からはロータリー財団が急成長し、国際奉仕プロジェクトの大半がロータリー財団からの資金調達で実現するようになった。 1980年の創立75周年を記念して、3H補助金プログラムが誕生した。 WCSは保健、飢餓追放、人間性尊重に関わるプロジェクトを長年取り扱ってきたが、この3Hプログラムの成功により、国際奉仕の意識がたかまった。この活動がポリオプラスというロータリー史上で最も明るい灯火を点すきっかけとなった。 (4)その他の国際奉仕 1957年には国際ロータリー理事会は毎年2月を世界理解月間に定め、特にロータリー創立記念日の2月23日を「世界理解と平和の日」に定めた。世界理解月間には政治的、宗教的、文化的に視座の違う人々の間で、よりよい理解を築くための活動を行うよう奨励している。 その他にもRYLAとか研究グループ交換GSEとかインターアクト、ローターアクトとか米山奨学会、ロータリー友情交換、ロータリー親睦活動とかロータリーの国際奉仕の事業活動にはこと欠かない。 (5)おわりに ロータリアンにとって国際奉仕はお金を出すことだけではない。国際奉仕の最大の報酬は他文化への橋渡し役になるという満足感であり、世界各地の恵まれない住民を援助する為に時間と才能を使うという思いやりの喜びである。 最後に、本年度当初の国際奉仕委員長であった大谷和雄さんが急逝され、委員会一同心よりご冥福を祈る次第です。 |