地区職業研修チーム
VTT 報告(壮行会・第3310 地区での活動)
地区職業研修チーム委員会 委員長 福田 哲三
当委員会では毎年地区事業として海外に医療研修チームを派遣しています。通称VTT (Vocational Training Team)事業と呼ばれ、財団のグローバル補助金を使っての事業です。今年度は3310地区(シンガポール・ブルネイ・マレーシアの一部)に「院内感染の予防管理」をテーマに名古屋市立大学病院の中村教授をチームリーダーとしてボルネオ島にあるコタキナバルに医師3名、看護師2名、薬剤師2名の合計7名を派遣しました。メンバーは後記の通りです。
4月21日に名古屋東急ホテルで壮行会を開催し派遣メンバーの激励を行いました。近藤ガバナーほか豊島PDG(資金管理委員長)江崎PDG( 財団ゾーンコーディネーター)、田嶋PDG( 地区R 財団カウンセラー)、深谷ARRFC( 財団ゾーンコーディネーター補佐) や加藤DGE、さらには広報、IT、国際奉仕、社会奉仕、職業奉仕の各地区委員長や財団関係者など約50名にご参加いただき、派遣メンバーを激励していただきました(写真①)。4月29日から5月17日まで現地のクィーンエリザベス病院を中心に2週間に渡る研修日程で、さらに現地での研修をフォローアップするために、5月17日から24日まで3310地区の医師2名、看護師2名の研修メンバーを招聘し、当地区内で研修を行います。
5月4日から7日までは近藤ガバナーも現地を訪れ、クィーンエリザベス病院での研修視察や地元ロータリアンたちとの交流に昼夜を問わず大活躍いただきました。5月6日のAndre Suharto3310地区ガバナー主催の歓迎晩餐会ではクィーンエリザベス病院のヘリック院長も参加され、病院関係者や地元ロータリアンたちと賑やかに友好を深めることができるとともに、関係者一同の研修気運を高めることができました。また晩餐会では、当地区から研修用に寄贈した医療機器の寄贈セレモニーも執り行われました(写真②)。この様子は翌日の朝刊で地元新聞2紙にも掲載されています。また、オランウータンのための熱帯雨林保護基金として近藤ガバナーから個人的に(多額の?)金一封が寄付されました(写真③)。2日間にわたり2760地区と3310地区の両ガバナーが時間を共に過ごし、共に笑い、まさに南洋の島でのVTT 事業に花を添えていただいた感じです。現地到着の翌早朝からくねくねの山道を車で2時間以上もかけて田舎の小病院での研修視察にお付き合いいただくなど、本当にありがとうございました。
また、ガバナー来訪に先立ち5月1日~3日まで3310地区の地区大会に参加してVTT 事業のプロモーションも行ってきました(写真④)。中村教授はじめ派遣メンバーの皆さんにはロータリーの醍醐味を肌で感じる良い機会になったと思います。
Andre Suharto ガバナーや現地ロータリアンたちの心温まるもてなしに感動するとともに、人道的支援のために無償の職業奉仕に頑張っていただいたVTT 派遣メンバーの皆様に心から深く感謝申し上げます。
VTT 派遣メンバー:
中村敦 名古屋市立大学病院 感染制御室室長 教授
浅井雅美 大同病院 感染制御室室長 医師
若杉健弘 名古屋市立大学病院 外科医
田村秀代 名古屋第2赤十字病院 感染管理認定看護師
木下輝美 藤田保健衛生大学病院 感染管理認定看護師
塩田有史 名古屋市立大学病院 薬剤師
朝岡みなみ 名古屋市立大学病院 薬剤師