研修委員会
2015-16年度 新会員研修セミナー 〈尾張 名古屋地区〉ご報告
地区研修委員会 委員長 成田 洋之
平成28年1月23日、名鉄グランドホテルに於いて尾張3分区、名古屋2分区所属クラブより、入会3年未満の新会員を対象に「新会員研修セミナー」を開催致しました。5分区36クラブより99名の新会員、および役員、委員会24名、計123名の参加を得て開催致しました。セミナーは先ず、第2790地区PDG土屋亮平氏(松戸RC)を講師にお招きし、「選ばれた人の義務」をテーマとしてご講演いただきました。
(要旨) ロータリーに於ける「ノブレス オブリージュ」
(1)ロータリアンは定款第7条に明記されているように「選ばれた人」であり、英国貴族に顕著な「ノブレス オブリージュ」即ち、「高貴な者の負うべき義務」と同様、一定の社会的地位にあるロータリアンには、自負・自尊と共に相応の社会的責任、倫理が要求されること。
(2) 社会的責任の最も重要な現われである自己の職業に忠実・誠実かつ倫理的に精励(職業奉仕理念)することが自ずから職業、一族の繁栄に繋がり、引いては住み良い社会の創造に資すること。
(3) この理念を社会に敷衍し、かつ責務の重要性を認識させるために考案されたのが一業種一会員制である。即ち、業界の代表者としての自負と責任をもっての行動が要求される。
などから説き起こされ、明治期「日本奥地紀行」の著者イザベラ・バード、詩人で大正時代の駐日仏大使のポール・クローデルが賞賛した嘗ての全ての日本人が持っていた「君子の生き方」と、今の日本のみならず世界に於いても企業、スポーツ界などに次々と現れる「人間の卑しさ」を比較され、ロータリアンとして何を矜持すべきかを問い掛けられました。
続いて新会員とディスカッションリーダーによるワークショップを開催。講演の感想と「四つのテスト」について語り合う、新会員にとっては初めての体験は、新人同士の気安い雰囲気も手伝って終始活発に行われました。
今回の「新会員研修セミナー」が参加者にとって、聊かでも今後のロータリー活動に資することを念じて報告と致します。 (文責/天野 正明)