ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

地区委員会活動報告

ロータリー財団委員会

インド ポリオワクチン投与 活動報告

20160117pp-1.jpgポリオプラス委員会 委員長 佐々木 久直

 第2760地区 ロータリー財団 ポリオプラス委員会は、鈴木財団委員長を団長として、ロータリアン15名にローターアクト2名を含む17名にて、2016年1月17日に開催されたインドNID(National Immunization Day全国一斉投与日)に参加して参りました。第2760地区としては2010年の1月に初めて参加し、今回で5回目の投与活動となりました。今回はニューデリーのデリー・サウス・メトロポリタンRC管轄の地域(Kusumpur Pahari)にて投与活動をいたしました。今年のインドNIDは1月17日と2月21日と2回行われ、NID翌日から5日間にかけて2億4万世帯へホーム訪問による投与が行われます。インド全国で毎年約1億7000万人もの5歳以下の子供達に投与されています。
 インドでは2011年1月以降の発症が無く、2014年3月にWHO(世界保健機関)よりインドを含む東南アジア地域のポリオ根絶が宣言され「ポリオフリー」と認定されました。訪れたWHOインド本部のDr. Revanir氏のレクチャーによると、投与活動はインドNIDの翌日から5日間行われるホーム訪問投与に軸足が移りつつあり、いよいよこの4月より注射による不活化ワクチンの投与が始まるそうです。また、ロータリーの果たした役割については、お金を寄付しワクチンを提供するだけではなく、「世界のネットワークを活かして、財界は元より政府を動かし、異なる宗教をつなぎ、常にロータリアンが先頭に立ち困難を解決した。」と謝辞を述べられ、とても感慨深い経験となりました。ロータリーにおけるアドボガシー活動の重要性を再認識いたしました。
 インドでは毎年2700万人の新生児が誕生しています。隣国パキスタンはまだポリオ常在国なので、国境や空港でポリオワクチンを投与しブロックを徹底しているそうですが、予断を許さない状況は続いています。常在国もあとパキスタンとアフガニスタンの2国のみとなりました。世界中からポリオが無くなるのが目前です。しかし、気を抜くことは出来ません。2013年4月、世界ワクチンサミットにて「ポリオ撲滅・エンドゲーム戦略計画2013-2018」が全面支援されました。戦略計画は、「2015年に野生株ポリオの絶滅」。2017年に、「不活化ワクチン完全導入と、感染症対策の地球的規範化」。2018年に、「ポリオ撲滅宣言」となっています。国際ロータリーは2018年まで、毎年3,500万米ドルの募金を目標に掲げました。
 ポリオプラス委員会ではポリオ撲滅をめざし、これからもアドボガシー活動を積極的に推し進めて参ります。
皆様のご参加とご協力を、宜しくお願いします。

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