ロータリー財団委員会
「宇治川貴史さん」(スーダン在住) ロータリー平和フェローに承認されました
地区奨学基金・学友・平和フェローシップ委員会 委員長 小島 哲夫
このたび、当地区より3人目のロータリー平和フェローが承認されました。
本年8月より2年間、ウプサラ大学(スウェーデン)ロータリー平和センターにて将来の平和構築の活動に向けて学ぶことになります。当地区では、2010-12年度クィーンズ大学に留学した水野真希さん、2015-17年度、ノースキャロライナ大学チャペヒル校に留学中の澤屋奈津子さんに次ぐ3人目となりました。ロータリー平和フェロー修士コースは世界中で年間50人しか承認されない難関の奨学金制度で、日本では年間1~2人程度の承認状況です。
彼は、神戸大学で国際政治学を学びつつ、ザンビアで6ヶ月間のボランティア活動を経験しています。2013年よりNGOに勤務し、その後現在に至るまでスーダンにて活動中です。スーダンでは何十年も戦争が続いていて、戦争の影響で残った地雷や戦争残存物から命を守るために、危険地域に住む人々に教育を行っています。
また、現地には50度を超える酷暑の中、衛生環境が劣悪で、トイレすらない地域もたくさんありますが、そういった地域の人々の命と健康を守るために、給水施設整備やトイレ建設などの活動もしています。スーダンでの活動により、紛争の影響を目の当たりにし、平和構築の難しさを痛感するのと同時に誰もが平和を希求していることを感じ、ロータリー平和フェローを通じて、平和を見つめ直し、平和構築のために各機関や市民が果たすべき役割を学ぶことを望んでいます。それは授業だけでなく、フェローシップでの活動や様々なフェローとの交流を通して学べることという信念のもとに今回の申請をし、フェローシップ終了後には、平和構築の一端を担う人材になることを目標としています。
【写真はすべてスーダン共和国に於ける活動風景】