2016/06/08
地区研修・協議会の所信表明と地区戦略計画について
所信表明
次年度国際ロータリーの会長は、ジョン・ジャーム氏です。ジョン・ジャーム会長はアメリカ合衆国のテネシー州 チャタヌーガ ロータリークラブの会員で、ロータリー歴40年です。彼は、ロータリー財団で活躍、国際ポリオプラスの会長でもありました。ご存知のように次年度は、ロータリー財団 100周年を迎えます。来年 6月に アトランタの国際大会で、ロータリー財団100周年を祝う年に、アメリカ人の会長ですので、国際ロータリーは大変盛り上がっています。ポリオ撲滅も次年度を含め目標まで後2年に迫ってきましたので、ロータリー財団、ポリオ撲滅が大きな強調事項であります。
次年度のRI会長 テーマは ROTARY SERVING HUMANITY (人類に奉仕するロータリー)です。 SERVING は 現在進行形でありますので、ロータリー、ロータリアンは 過去も現在も未来も人びとに奉仕続けること、そして奉仕とは概念ではなく、実際に行う奉仕活動である、というような意味を持っていると私は思っています。
彼は、サンディエゴの国際協議会のスピーチの中で、「ロータリアンは、困っている人がいたら、背を向けずに、自分のできることをする、そしてその人が笑顔になること、それが奉仕です。仲間のロータリアンと 奉仕の輪を広げること、それが ロータリーです。」と強く我々に語りかけました。
一方、国際ロータリーはRI戦略計画を遂行中であります。それは、ロータリーの輝きを持続可能にする戦略であります。それは中核的価値を再認識して、その価値を奉仕活動で仲間のロータリアンやロータリアンではない地域の人びとに対して、その価値を認識してもらおうというブランドマーケティングだと思います。
ロータリーのブランド(中核的価値)は次の5つです。
- FELLOWHSHIP (親睦)
FELLOWとは 同じ目的を持った仲間のこと
SHIPとはその関係を維持すること
- INTEGRITY(高潔性、倫理性)
ロータリーのDNAである
ハーバート・テイラーの4つのテスト「言行はこれに照らしてから」
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか
- DIVERSITY (多様性)
世界180か国を超える国、年齢、性別、職業、宗教など
ポールハリスがロータリークラブ創設の時の「多様性と寛容さ」
- LEADERSHIP (リーダーシップ)
地域のリーダーの集まりである、
ボランティア組織のロータリーでのリーダーは ビジョンを実現化すること
- SERVICE (奉仕)
最初の4つのブランドは、ロータリー、ロータリアンが持っている特徴です。
SERVICE(奉仕)だけが、ロータリー、ロータリアンが人々に与えられる言動や行動です。
困っている人がいたら、一緒に考え、できることをする。そしてその人を笑顔にする。そういう言動や行動がSERVICE(奉仕)であると思います。
我々ロータリアンは、クラブでの親睦を通じて笑顔になり、高潔性を持ち、多様性を受け入れる寛容さを持ち、リーダーシップを発揮して、自ら奉仕活動を実践しましょう。
地区方針:
RI戦略計画とRI会長 テーマから、地区方針を次のように決めました。
Be The Rotarian, Find A Rotarian.
~真のロータリアンになろう、ロータリアンを見つけよう~
ロータリーのブランドを理解し、そしてそれを磨き、人道的奉仕活動に参加し、人を笑顔にしましょう。仲間と一緒に奉仕活動をして、ロータリーのブランドを他のロータリアンや地域の人たちに伝え、新しいロータリアン、仲間をみつけましょう。
地区のビジョン:
~10年後、20年後も地区の輝きが持続可能であること~(地区戦略計画)
新しいロータリアンや若いロータリアンを勧誘し、退会を防ぐには、過去と現在だけでなく、将来を見据えてビジョンやあるべき姿を明確にして、ロータリアンでない地域の人びとにわかる表現や言葉で、ブランドや奉仕活動を伝えていくことです。
そのような意味で、次年度は、地区の広報委員会とIT委員会を統合して、公共イメージ向上委員会を新設しました。
地区の重点戦術:
~オンラインツールとソーシャルメディアの活用~
1.My Rotary に登録し、ロータリーのブランドを再確認し、ロータリーや財団が100年以上にわたり人を笑顔にしてきたコトを学び、積極的に地区の人道的奉仕活動を投稿する。
2.Club Centralに各クラブのデーターや情報、奉仕活動、目標、計画、実績を登録し、地域内の各クラブのどのような奉仕活動やよいコトをしているかお互いに学ぶ。
3.ガバナー、地区委員会、各クラブでソーシャルメディアを利用して、奉仕活動やその結果の人の笑顔をロータリアンで共有し、地域の人びとにロータリーのブランドを知ってもらう。
~My Rotarian (マイロータリアン)の選任~
My Rotaryに登録、利用し、そしてClub Centralを利用しソーシャルメディアを活用できるロータリアンをMy Rotarian マイロータリアンと呼び、地区の委員会や各クラブに選任してもらい、公共イメージ向上委員会が支援しながら、マイロータリアンの数と質を向上させる。
最後になりましたが今年度は、地区の戦略委員会を新設させていただきました。
この年度は3年かけて地区戦略計画を企画、実行していく最初の年であると位置づけをしています。
よろしくご協力をお願い申し上げますとともに、本日ご出席のすべてのクラブ並びに皆様にとって素晴らしい一年になることを祈念いたします。
地区戦略計画について
地区戦略計画は、ロータリーのブランドマーケティングです。
それは、地区での奉仕活動をオープン・共有して、ロータリーのブランドを再認識し、そしてソーシャルメディア(Facebook,Twitterなど)を使い、活動を地域の人びとに知ってもらうことでロータリーの公共イメージと認知度を向上させる手法・戦略です。そのためには、地区委員会や各クラブで、マイロータリー、クラブセントラル、ソーシャルメディアを使うことのできるメンバーすなわちマイロータリアンを選任して、その数を増やしていくことが重要となります。又そのトレーニングは、地区公共イメージ向上委員会が担当します。
皆さんご承知のように、RI会長賞にチャレンジするには、受賞資格を持たなければなりません。RI会長賞のオンラインツールの利用をご確認ください。またクラブセントラルの少なくとも10の目標を設定しなければ、他のことをいくら実施してもそのハードルを越えることが出来ません。国際ロータリーがいかにオンランツールを重要視しているか是非ご理解ください。
このことをご理解いただき、各クラブへのお願いは次のようになります。
- クラブの奉仕活動の活性化に努める。
情熱をもって、現在実施している奉仕活動をさらに発展させる。
多くのロータリアンが参加して、人びとの笑顔を体験できるようにする。
新たな人道的奉仕活動を見つけ、活動を始める。
将来、財団地区補助金、財団グローバル補助金の活用も視野にいれる。
新入会員が積極的に奉仕活動に参加できるようにする。 - ロータリー財団 100周年をお祝いする。
ロータリー財団の変遷や活動を会長挨拶で会員に伝えてもらいたい。
My Rotaryから財団のよいコトを抜粋して、先日の会長エレクト研修セミナーでも紹介した「世界でよいことをしよう」デビット フォワード著の本を参考に、ポリオ撲滅に関して、例会等の会長挨拶や卓話で情報を共有し週報や月報に記録を残す。
週報や月報をデジタル化し、ソーシャルメディアを利用して、公共イメージ向上に努める。 - マイロータリアンを複数選任して、マイロータリアンの活動を奨励する。
出来れば、幹事、広報委員、IT委員などになっていただきたい。
マイロータリアンは
◆クラブ会員のMy Rotaryへの登録、利用、投稿を促進する
◆My Rotaryから、情報を探し、定期的にオンラインで発表する。
◆My Rotaryからのメール情報を 週報・月報等に利用する。
◆クラブセントラルに計画、実績を入力する。 - ソーシャルメディア(Facebook, Twitterなど)の活用
◆ソーシャルメディアを使用して、ガバナー、地区委員会のページにいいね!をする。
◆クラブ会員のソーシャルメディア利用のお手伝いをする。
◆クラブのFacebookページをオープンする。
◆ソーシャルメディアでの情報内容を地区の公共イメージ向上委員会と協働して、連動させる。
ロータリーのブランド、奉仕活動、週報、月報、新聞記事など。
最後に、我々地区チームメンバー(ガバナー補佐そして分区幹事、地区委員会委員)はロータリー経験と情熱を持った真のロータリアンです。このチームはクラブの活性化のためにあり、いつでもどこでも必要があればお手伝いします。声をおかけください。
皆さんも、会長、幹事、委員長という役職、すなわちクラブ奉仕活動を通じて、真のロータリアンになってください。そしていろいろな奉仕活動を活性化させて、一人でも多くの真のロータリアンを増やしましょう。
真のロータリアンによるロータリーのブランドと奉仕活動を地域の人びとに知ってもらい、一人でも多くのロータリアンを見つけましょう。
どうか一年間よろしくお願いします。