ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

ガバナー活動報告

2016/08/24

ドノヴァンがポリオ撲滅大使に

ドノヴァンがポリオ撲滅大使に

ポリオサバイバーで「ロックの殿堂」入りを果たしたドノヴァン氏が、ロータリーのポリオ撲滅大使となりました。
写真提供 Planet Earth Publicity

ロックの殿堂入りを果たした伝説的シンガーで、ポリオサバイバーであるドノヴァン・レイッチ氏が、幼いころに苦しめられたポリオ(小児まひ)と再び闘うため、ロータリーのポリオ撲滅大使となりました。

3歳のときにグラスゴー(スコットランド)でポリオに感染したドノヴァン氏。右足がだんだんと弱く、細くなり、左足より小さくなりました。彼は、わが子のベッドにかかりきりとなった父親が、自分に詩を読んでくれたと当時を偲びます。

その詩があったから、創造的なライティングの力が育ったのだと同氏は話します()。「あの経験がなかったら、この半世紀、自ら作詞を手がけることはなかったでしょう」

「一つの領域で障害をもつことが、ほかの領域の探索へと自身を駆り立てるのだと、僕は強く感じます」と話すドノヴァン氏。そうして最近、ロータリーのポリオ撲滅大使となりました。

ドノヴァン氏は、英米その他の国々でヒットアルバムと、『メロー・イエロー』や『ハーディ・ガーディ・マン』といったお馴染みのシングルを生み出しました。また、『イエロー・サブマリン』を含む複数曲でのビートルズとのコラボや、ボブ・ディランやジョーン・バエズといった伝説的ミュージシャンとの共演も実現。

「ポリオに感染したことが、年齢を重ねる中で妨げになったことはありません。片足がもう片方の足より小さいと、何の問題もなく動き回れるような楽しさは得られないけれど、幸い音楽業界では、みんな僕の歌と演奏だけに関心を寄せてくれます。足のサイズじゃなくてね」

ドノヴァン氏は今後、ポリオ撲滅大使として「」(ポリオのための紫キャンペーン)を支援します。これはグレートブリテンとアイルランドのロータリーと王立園芸協会の協力による活動で、紫という色は、ポリオ予防接種活動で、保健員がワクチンを与えた子どもの小指に紫色のインクを付けることに由来しています。

「ポリオに感染した身ですから、このキャンペーンに参加する決断は簡単でした。皆さんに伝えたいことは、ポリオは世界中からほぼ撲滅間近であるということ。これはとても重要なことです。最後の一押しというのは、いつだって最も苦労を要することですから、僕は力になりたいんです」

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18-Aug-2016