2016年10月号
ガバナーメッセージ
国際ロータリー第2760地区 ガバナー 服 部 良 男
ロータリーの戦略計画
~ブランド・マーケティングとワールドフード+ふれ愛フェスタ~
世界のロータリアンの会員数が横ばいであり、先進国は減少し続けています。もし、自社の売上高が右肩下がりで減少し続けているとき、経営者は何をすればいいか?
この課題に国際ロータリーは戦略計画を明確にしました。それがブランディング、ブランド・マーケティング戦略です。
ロータリーのブランドは、ロータリアンでない人びとにも理解出来るロータリーの価値のことでなくてはなりません。
コンサルタントがそれを調査して、ロータリーのブランドが明確になっていないことが分かり、それをもとに戦略計画を策案しました。最初にロゴを一新し、"ROTARY" を明確にしました。戦略計画は以下のステップになります。
1. ブランドを明確にし、再認識する。
Fellowship (親睦)
Integrity (高潔性)
Diversity (多様性)
Leadership (リーダーシップ)
Service (奉仕)
2. ブランドを世界の120 万人を超えるロータリアンと共有する。
全てのロータリアンがブランドの再認識するツールとして
My Rotary, Club Central の使用の推進
3. ブランドを使ったサービスを再構築(Re-engineering)して、再びポジショニング(Re-positioning)する。
ブランドとは人の理解で成り立つ価値です。したがってそれをロータリアンの奉仕活動を通じて、人々の心の中に残す活動、すなわち人道的奉仕活動によってそのブランドは輝き、人々も認識し理解してくれます。
人道的奉仕活動とは、困っている人がいたら積極的にかかわり、その人を笑顔にする活動です。困っている人が多い分野というのが、ロータリー財団の6 つの重点分野(平和と紛争予防/紛争解決、疾病予防と治療、水と衛生、母子の健康、基本的教育と識字率向上、経済と地域社会の発展)です。また見直しもされますが、この分野に資金と奉仕活動を集中させることがブランディングとして重要なことだと思います。
そしてもう一つ最も人びとの心の中に残ることは、いうまでもなく最終章をむかえた「ポリオ撲滅」です。
4. マーケティング:
ブランドを使った、人道的奉仕活動を既存のメディアだけでなく、ソーシャルメディアを積極的に使って、ロータリーの認知度の向上と公共イメージの向上を目指すマーケティング戦略をスタートさせました。
今年度その一つが10 月24 日にアトランタで行われる「世界ポリオデイ」ですし、当地区では、今年第4 回になるワールドフード+ふれ愛フェスタ通称「WFF」です。まさに、国際ロータリーの戦略計画を地区にあてはめた、先進的な取り組みだと思います。
多くのロータリアンがこの「WFF」に参加して、ロータリーのブランドを再認識し、そして地域の人びとに伝え、将来のロータリアンを見つけましょう。