2017年5月号
青少年奉仕月間Ⅳ
青少年奉仕月間について
地区RYLA委員会 委員長 竹内幹尚
中核的価値観「親睦」「高潔性」「多様性」「奉仕」「リーダーシップ」5項です。ロータリー戦略計画の原点であり、組織活動の」基本原則を表すものとされています。最後のリーダーシップは「指導力」と訳さず英語と同じ「リーダーシップ」であります。これはリーダーシップの中にもっと深い意味があるからです。青少年のリーダーシップ養成の研修がRYLAであります。3月24~26日3日間第1回日本RYLAがD2760地区豊田の地で開催されました。その折にジョンF.ジャーム国際ロータリーRI会長よりメッセージを頂きました。ご紹介させて頂きます。
「第 1回日本 RYLAに出席された青少年の皆さんへ 」
古代ギリシャの弁論家デモステネスは、かつて、「偉大な事業は小さなチャンスから始 まる」と述べました。しかし、本当にそうでしょうか。私はそうは思いません。偉大な 事業は"小さな"チャンスから始まるのではなく、"偉大な"チャンスから始まるので す。ただ、偉大なチャンスは、時として小さいものに見える、というだけなのです。
RYLAは、この偉大なチャンスを見つけるところです。ただし、チャンスをどう生かす かというのは、皆さんが決めることです。チャンスは、ほんの小さなものに見えること もあり、皆さんが行うことはそれほど重要ではないと感じてしまうかもしれません。し かし、チャンスは決して小さくありません。皆さんが行うこともすべて重要な意味をも っており、特にそれは、皆さんが手助けしている人や大切に思っている人にとっては、 なおさら重要となります。今日の世界でも、未来の世界においてもです。また、皆さん が心に決めたことがあるとしましょう。それを皆さんが実際に始めるまでは何も起こり ませんが、皆さんがあきらめない限り、それは生き続けます。私たちの仕事、そして私 たちの決意は、そうして徐々に大きくなっていき、やがては多くの人の生活に変化をも たらすようになるのです。
私たちは皆、チーム一丸となって活動します。ロータリーにおけるリーダーシップと は、奉仕することです。そうして力を合わせることで、より多くを成し遂げるのです。 私は皆さんを、この素晴らしいチームの一員として歓迎しますが、皆さんにも、チーム の一員として、人助けへの強い熱意、思いやりの心、そして探究心をもっていただきた いと思います。このチームで必要とされるのは、誠実、多様性、寛容、友情、そして平 和を信じる人。そして、多様性は力であり、高い倫理基準は時代を問わず重要で、ポー ル・ハリス(ロータリー創設者)が信じたように、人類への奉仕は私たちができる最も 価値あることだと確信できるリーダーです。皆さんの友人・知人もぜひロータリーに誘 ってください。人類への奉仕を通じて世界に末永い変化をもたらす、偉大なチャンスを 見つけるために。
より良い社会を築き、変化をもたらすために、皆さんがこれまでに成し遂げられたこ と、いま取り組んでいること、これから挑戦されることに対し、心から感謝申し上げま す。偉大なチャンスをつかみ、「人類に奉仕するロータリー」を一緒に実現しましょう。
心を込めて
2016-17年度国際ロータリー会長 ジョン F. ジャーム