2017年5月号
地区活動報告Ⅰ
WFF収益事業の報告 ― インドネシア(3410地区)を訪ねて
WFF実行委員長 パストガバナー 加藤陽一
WFF実行委員会と地区国際奉仕委員会のメンバー合計14名で、去る4月8日から11日まで、3410地区ジャカルタを訪ねました。WFFの収益金を使った事業で、国際奉仕委員会のクラブ委託事業も兼ね、ロータリー財団の地区補助金を加えた合計300万円での「教育支援事業」です。3410地区のパストガバナー(PDG)エバさんをリーダーに、ジャカルタ市内のスラムに設けた貧困家庭の子供たちのための教育施設の整備事業を行いました。
視察した施設では子供たちとの交流、地元コミュニティのリーダーたちとの面会、先生たちとの意見交換なども行い、施設を継続的に有効利用することを求めました。以前は不衛生で非常に蒸し暑く、机も椅子もない劣悪な状態でしたが、今回の当地区からの支援により、部屋は清潔に改装され、扇風機も設置し、水回りの設備も整備してより健康的な状態で子供たちが勉強に専念できる環境ができました。パソコンやスピーカー等のIT機器も設置しました。ここでは特に数学と英語を教えていますが、もう一つの大事な目的として「人格形成」を掲げています。つまり「人間として正しい分別」を身につけさせて、周囲の悪い誘惑に惑わされることなく、心の強い人間を育てることを目指しています。ジャカルタには17のクラブがありますが、エバPDGのスンタ・セントラルRCや昨年のガバナーであるヒダヤットPDGのジャカルタ・メトロポリタンRCなどがリーダー役となってこれらのLiteracy Project を推進しています。この事業に当地区の地区事業と参加できたことを嬉しく思うと同時に、昨年10月のWFFに広告協賛や協賛チケットの購入でご協力いただきました皆様に改めて深く感謝する次第であります。
3410地区からも昨年のWFFには14名が参加し、この事業に向けて一緒に歩んできました。2つの地区が同じ目的のために一緒に汗をかき、そして一緒に喜びを分かち合えたことは今後の両地区の関係強化に大いに役立ったのではないかと思います。そして、我が地区内のクラブの皆さんが3410地区で奉仕事業を行う際にはこの強固な友好関係をご利用いただけたら嬉しく思いますし、それもWFFの大きな役割の一つだと思っております。どうぞ皆さん、インドネシアでたくさんの奉仕事業や姉妹クラブ提携を行ってください!