2017年6月号
ロータリー親睦活動月間
ロータリー親睦活動月間について
RI理事 斎藤直美
6月はロータリー親睦活動月間です。年度末のプログラムのためか、影が薄くロータリアンの中に浸透していない感じがします。「ゴルフ同好会」「囲碁同好会」「アマチュア無線クラブ」など、馴染みのある名前の同好会なら身近になってきます。これらのロータリアン個人の趣味別の活動のためのグループ活動から生まれました。クラブ、地区、国を越え末永く友情を築き、ロータリーを続ける場となっており、全世界で何十というグループがあります。近年では、ロータリーの目的を推進する国際奉仕プロジェクトを実施する目的のために作られたロータリアンのボランティア組織-ロータリアン活動グループ―も加わり、広く大きくグローバルネットワーク・グループと呼ばれるようになりました。
そもそも活動の歴史は古く、1928年のエスペラント語に関心を持ったロータリアンが集まったことをきっかけにして始まったようです。1947年にはヨット部が結成され、1964年にはゴルフ同好会が発足し、各国持ち回りで日本では1987年に川奈ゴルフ倶楽部で開催されました。初めは同好会的な趣味の部分のみに関心がありましたが、1989年ソウル国際大会にて「国際職業連絡グループ」というコンセプトの提案があり、趣味だけではなく、職業という結びつきを持たせようと、1993年理事会にて上記2グループを新しい名称「ロータリー趣味・職業別親睦活動」と統合させ、2001年6月より保健医療機関に関心を持つ親睦活動を含める意味もあり、「ロータリー親睦活動」とシンプルにして特別月間入りしました。このことよりロータリー親睦活動は、趣味・職業・保健医療関係の三つの分野に分けられています。そしてロータリーの構成プログラムであり、インターアクト、ローターアクト、青少年交換、ライラ、RCC、WCS、ロータリーボランティアと並んでその親睦活動を通じての奉仕活動が期待され、また実行されています。ですから国際奉仕の一翼を担っていると言われています。
しかしながら日本では各種同好会が国際社会の活動へ参加していないのが実情の様です。内向きな国民性と言語の壁がそうさせているのかもしれません。世界が狭くなった昨今、同じ職業、同じ趣味の仲間が集まりやすくなりました。言語の壁はアイ・コンタクトとスマイルで充分補ってくれます。グループで手を取り合って世界へ飛び出していきましょう。