23-24
ガバナー月信

Vol.11

2024.05.01

表紙

Governor’s Message

生き様

 今、ロータリーが変革の時代であると、事あるごとに皆さんに伝えてきました。
 その中で我々ロータリー会員はどの様にロータリーと向き合えばいいのか、会員としてどの様に振舞えばいいのか、非常に難しい時代であると感じます。この月信5月号の「ガバナーメッセージ」では、私が敬愛する我がクラブの大先輩であり、第2760地区初の国際ロータリーの理事を務められた故齋藤直美先輩の言葉を思い出しながら皆さんにメッセージを届けたいと思います。
 私がロータリーに入会して早26年が過ぎました。入会した当時「例会は100%出席メーキャップは1週間」「4回連続で欠席したらそれは退会勧告」「余分な事はするな、社会奉仕だけやれ、職業奉仕とは職業奉仕とは自分の会社で一生懸命仕事をすることだ」等と教えられたものです。自分自身ある意味居心地の良さも感じながらロータリーに存在意義を見つけ出そうとしていた事を思い出します。その後の20年は国際ロータリーの迷走の時代であったのではないかと感じます。
 2002年DLP、2004年CLPが発表され、組織の簡素化と無駄な委員会の廃止が指導されましたが、日本の地区、クラブではこれが行き届かず、ほとんど実行されていないのが実情です2005年に危機管理委員会が発表されましたが、セクハラ保険の様な委員会となり誤解を生んで。しまいました。2007年に戦略計画が発表され、その中で「中核的価値観」が誕生しました。2013年には「ロータリーの綱領」が「ロータリーの目的」と改正され、2014年には「Enter to Learn,Go Forth to Serve」から「Join Leader’s , Exchange Ideas, Take Action」となり個人から仲間ということへの転換が図られた様に思います。2017年に「ロータリーのビジョン声明」が発表され、2019年には「ロータリアンの行動規範」が出され倫理基準を示すものとなりました、またローターアクトのRI加盟が採択されたのも2019年です。2021年には「DEIへのコミットメント声明」が採択されました。このように世界のロータリーというのが、私が入会した26年前と比べても大きく変わってきています。国際ロータリーは、どうかじ取りを考えているのか、ロータリーをどう導こうとしているのかを考えなければならないと感じます、国際ロータリーも私たち同様に多いに迷っているのではないでしょうか。2024-25年度に始まる「3-year Rolling Target/Plan」も試行錯誤の表れではないでしょうか。
 では私たちはどうすればいいのでしょうか。まずは、自身のクラブの自主独立性(文化)を作ることが重要ではないかと思います。RIの様々なルールを守り理解しながらも、クラブのことは自らが決めるという姿勢が大事だと考えます。様々な問題は遠くにあるのではなく、私たちの足元にあると感じましょう。そして最終的には自身の生き様、自身の会社経営者としての生き様、その生き様がロータリー運動ではないでしょうか。様々な問題が周りにはたくさんあります。でもあなたは自分をどう思いますか?ロータリー運動に参加している自分をどう思いますか?なぜあなたはロータリー運動に参加しているのですか?何年も辞めないでロータリー会員で居続けるのはなぜですか?等々。この事を解決しなければロータリー運動が楽しくならないのではないでしょうか。名刺交換や昼飯だけのうわべだけの付き合いならロータリーは楽しくなく、効率が悪いものになります。ですからロータリーがどんなに変わっても所詮は自分の生き様の問題なのです。

国際ロータリー第2760 地区
2023-24年度
ガバナー
豊田ロータリークラブ所属