25-26
ガバナー月信

Vol.5

2025.11.01

表紙

Governor’s Message

11月「ロータリー財団月間」に寄せて

皆さま、こんにちは。11月は「ロータリー財団月間」です。 「ロータリー財団」と聞くと、どこか自分たちとは別の組織のように感じられる方もおられるかもしれません。けれども実際には、財団はロータリーそのものと一体です。財団は、私たち一人ひとりの奉仕の心と行動が集まって形づくられた、“もう一つのロータリーの姿”なのです。


中国の思想家・孟子はこう語っています。
「人は恒に善をなすの心あり。これを養えば日々に長じ、これを失えば日々に消ゆ。」と。
人は誰しも“善いことをしたい”という心を持っており、その心を育てれば日々成長していく。けれども、それを忘れてしまえば、善い心も少しずつ薄れていく—そんな意味の言葉です。
ロータリー財団は、まさにこの“善をなす心”を絶やさず育て続ける仕組みです。寄付という形であれ、補助金を活用した活動であれ、どの取り組みも“善い心を行動に変え、未来へつなぐ”尊い営みです。


2760地区の方針「ともに学び、ともに地域社会に貢献しよう!」も、財団と深く結びついています。クラブでの学び合いや奉仕の実践は財団の理念と重なり、財団の存在があるからこそ、クラブはより大きな夢を描き、地域から世界へと活動を広げていくことができます。クラブと財団は、まさに車の両輪のように、互いに支え合いながら前へ進んでいるのです。


地域での小さな奉仕も、財団を通して世界に広がります。私たちの寄付がポリオ根絶の力となり、教育や平和の種が、世界のあちこちで芽を出しています。クラブの活動は、世界中のロータリアンの善意と共鳴しながら、確かな希望の輪を広げているのです。

どうかこの11月、財団を「自分たちと同じ体の一部」として感じてください。財団は決して遠い存在ではなく、ロータリーそのものです。心をひとつにして、善意を育みながら、地域に、そして世界に、よいことを積み重ねてまいりましょう。

2025-26年度
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