【講演】魔法使いの少年(西尾KIRARAロータリークラブ)


20120921_nishiokirara_1.JPG西尾市教育長 浅岡 文雄氏

今日は3つの話しをさせて頂こうと思います。

一つ目は魔法使いの少年がいるという話です。
今年の4月6日の新聞に魔法使いの少年という広告が掲載されました。東日本大震災の時に流れたACジャパンの広告で、ACジャパンの作文コンクールの作品です。
『押ボタン式の信号が赤に変わり私は車を停めた。間が悪いな。そんなふうに思った時に魔法をかけられた。横断歩道を渡り終えた男の子がこちらに向って丁寧に頭を下げた。少年のありがとうのおじぎは私を、そして対抗車の人を一瞬にして笑顔に変えてしまった。』
ありがとうの気持ちには思いもよらない力がある、という広告です。
この日から私は校長先生方にもこんな子ども達を是非育てて下さいとお願いをしてきました。
早速、小島副市長が平坂にそんな子どもがいるよと私に教えてくれました。
それからは意識して探すと、最初は横断歩道を渡っている高校生、次は中学生。丁寧に頭を下げて待っている私達自動車の方に会釈をしてくれました。集団で登校している小学生の班長さんの中にもそういう子どもがいました。魔法使いの子どもは必ずいると思うと交差点や横断歩道を通過するのが楽しみになります。

二つ目は魔法使いの少年が育つ環境ですが、学校だけでは出来ない日々の育ちの中で培われていく事が沢山あります。子どもが家庭で身に付けた事は生涯ずっと生き続けると言われます。
子ども達の一番の願いは、どの年代の子も家族のみんなが楽しく過ごす事。当たり前な事を子ども達が願っているという現実を私達大人はきちっと受け止めなければならないと思います。
とても参考になるのがサザエさんのアニメにあると思います。磯野家の人間模様にいっぱい学ぶ事があると思います。魔法使いの少年というのはそんな似た様な環境で育まれていくに違いないと私も思います。

三つ目は魔法使いになってみる。法の世界で手続きをすると膨大な時間と労力、知恵がいります。何が黒で何が白だと議論される。この色が変わると雰囲気が変わります。赤と白だと楽しみが出てきます。これでちょっと魔法使いになってみて頂けたらと思います。遊び心の手品の様な仕掛けで子ども達に魔法をかける。遊び心で一つの関わりを作っていく事も大事だと思います。

人と人が関わる世の中で魔法使いがいて欲しい、皆さんにも色んな魔法使いになって欲しいと思っております。私達みんなの力で沢山の魔法使いと少年を是非見つけて頂いて育てて頂きたいと思います。

LinkIcon詳しくは、西尾KIRARAロータリークラブまで