【国際交流】第5回NIHONGOスピーチコンテスト(瀬戸北ロータリークラブ)
2012年11月18日(日)瀬戸蔵2階つばきホールにて、「第5回NIHONGOスピーチコンテスト」が開催されました。
また、第2部では、RIP STEEZ CREWによるブレイクダンスが披露されました。
←金賞を受賞したスピーチ
異文化体験「お互いの友好への架け橋」 蔡 詩田さん(中国)
皆さん今日は。蔡詩田(さいしでん)と申します。今日は「お互いの友好への架け橋」について話したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。私が驚いたのは日本人の優しさです。日本に来る前によく「日本人は悪い人だ。いじめられるよ」と注意されました。私は半信半疑でしたが、名古屋での生活は大学の先生たちも親切にして下さいます。
ある日こんなこともありました。私は友達と一緒にソフトバンクを探していましたが、道に迷ってしまいました。何回も地図を見て探してもどうしても見つけられませんでした。とても困っていたところに一人のおじいさんが通り掛りました。私たちは神様に出会ったように思って道を尋ねました。でもおじいさんはしばらく考えてとても困っていました。「私は携帯なんて持っていなくてよくわかりませんが、多分ここから真直ぐ行って右に曲がると見えるのじゃないかな」と心配そうに言いました。携帯を持っていない日本人がいるなんて信じられませんでしたが、道がわからないのはおじいさんのせいではありません。「ありがとうございます」と私達はお礼を言っておじいさんと別れました。いくつかの交差点を通り過ぎると「ちょっと待って」と後から声がしました。後ろを振り返ると、さっきのおじいさんが走ってくる姿が目に入りました。「えーおじいさん、どうしたんですか」と私は聞きました。「私と一緒に警察に道を聞きに行った方がいいのじゃないかと思うんだけど」とおじいさんは息を切らせながらニコニコして言い、警察まで行ってくれたのです。ソフトバンクはすぐ近くにありました。でも私達は沢山遠回りをしたので足が棒のようになりました。でもおじいさんがいて私の心は本当に温かったのです。あのおじいさんは私たちと知り合いでもないのに、こんなに親切にしてくれたことに心を打たれました。
でも何故日本人は中国の友達や私の家族にこんなに馬鹿にされているのでしょうか?その時、人気ドラマの場面がふと頭の中に浮かびました。そのドラマの中では「馬鹿やろう」と叫びながら日本の兵士が中国人を襲う場面が何度も出てきます。沢山反日ドラマが放送されていて中国では日本人は怖いという悪いイメージが子どもからお年寄りまで頭の中に残っています。しかし実際に私が触れ合った日本人は皆優しくて毎日お互いの笑顔を絶やさず、規則をしっかり守っているのです。私の日本人のイメージはあのおじいさんのような優しい人になりました。絶対にドラマの中に出ていたような悪人ではありません。
一方、日本に来てから見る中国についてのニュースは、まるで悪い方が多い気がします。中国人はいいというイメージのメディアは私から見れば日本と中国はやはりお互いのコミュニケーションの相互理解が不十分だと思うのです。両国は隣国であります。お互いに非常に近く切っても切れない関係であることを表す言葉です。お互いの情報を客観的に伝えられると、きっと誤解が消えます。近くに住む人は遠くの親戚より力になるという言葉の通り親しくなれると私は信じています。そのため今の私は日中友好の架け橋になりたい。優しい日本を中国に伝えたいのです。そのためにこれから日本で文化や触れ合った優しい日本人を中国の友達や家族に伝えて中国語のサロンを開いたり、中国文化の講座を開いたりしてニュースにならない中国を日本の皆さんに紹介したいと思うのです。皆さんはそういう私の考えを応援するために拍手をして頂けませんか?(盛大な拍手)ありがとうございます。頑張ります。はい、以上です。ご清聴ありがとうございます。
←第2部 ブレイクダンス (RIP STEEZ CREW)