【社会貢献活動】児童虐待防止へ精神科費用補助(安城ロータリークラブ)
児童虐待防止へ精神科費用補助
安城RC創立55年で
安城ロータリークラブは、創立五十五周年の記念事業として、児童虐待の問題を抱える家庭の親への支援制度を設立した。
安城市内であった記念式典の会場で発表した大見宏会長は「急増する児童虐待問題にどう向き合うかは、社会全体の問題。根本を考えるために、子どもとの接し方に悩む親への支援が必要」と趣旨を説明。連携して制度を運営する刈谷児童相談センター(刈谷市)の小野隆俊センター長に実施要綱を手渡した=写真。
支援の対象は、安城、刈谷、碧南、高浜、知立の五市で、児童虐待の問題に直面している親。精神科や心療内科を受診する医療費やカウンセリングの費用を年間で最大十万円補助する。運用は九日から始まり、刈谷児童相談センターの要請で、年間二、三人を支援する。
式後に、子どもの虐待防止に取り組む認定NPO法人「CAPNA」(名古屋市)の監事の岩城正光弁護士が記念講演し、「児童虐待の防止を目的にロータリークラブなどが、親を支援する取り組みは全国的にも珍しい。虐待の連鎖を断つ試みとして注目したい」と話した。(2013年2月17日(日)中日新聞より)