2017年8月号
【特集1】名古屋名駅RC小室会長が取り組む戦略委員会
「戦略委員会を通して何を目指すか」
名古屋名駅RC
小室健次郎 会長
神野ガバナーは地区方針の行動指針の第一に「戦略委員会の設置」を掲げています。クラブの裁量権が大幅に増し、中長期的な視点が求められる中、ガバナーの出身クラブ・名古屋名駅RCの小室健次郎会長に、戦略委員会について伺いました。
......まず戦略委員会の体制を教えてください。
名駅RCでは前期末5月に立ち上げ、6月から活動を始めました。メンバーは、会長、会長エレクト、幹事、副幹事ほか、中堅、若手、女性を含め10 名です。
......最初に取り上げたい議題はありますか?
戦略委員会が立ち上がったばかりで、具体的には何も決まっていませんが、まず今のクラブの良い点、改善点の洗い出しから始めます。メンバーの意見を聞きながら進め、メンバー以外の会員からもアンケートを採って参考にしたいと思います。
......入会金、会員資格、職業分類など細則の見直しは?
細則を見直してハードルを下げれば、入会しやすくなるメリットはあります。一方で、既存会員とのバランスもあります。現在の会員構成や、会員増強で狙う層など、さまざまな視点から分析し、今までの枠にとらわれず自由に将来について語りあいたいと思います。
......会員増強のポイントは何でしょう?
若い人と女性ですね。戦略委員会には40代の若い人や女性にも入ってもらいましたので、その人たちの意見を聞いて対策を考えていきます。問題点が見つかれば、細則変更も含めて議論していきます。
......地区戦略委員会が取り組む公共イメージ向上に、クラブとしてどう対応しますか?
公共イメージ向上の根本は5大奉仕であり、戦略委員会ではその点も検討したいと思います。名駅RCでは、コーラスの老人福祉施設への慰問、名古屋の夏の風物詩となった名駅薪能、地域文化に貢献された個人や団体を表彰する椿賞など、多くの奉仕活動に取り組んでいます。ポリオなど大きな事業も大事ですが、小さなことの積み重ねも大切です。
奉仕活動はお金を出すだけでなく、一緒に汗を流してもっと地域に溶け込んだ活動を進めたいですね。名駅薪能は、会員も参加して炎天下に1000 席の椅子を設営しています。名古屋市内25 RC社会奉仕委員会で支援する中川運河のコスモスプロジェクトでは、会員が草刈り、整地はじめコスモスの種蒔きに参加しています。
......ガバナーは、パートナーやロータリーファミリーとの連携も求めています。
老人福祉施設の慰問は、名古屋西高校の合唱部と合同で実施することもあります。名駅薪能の会場設営には名古屋中央RACにも参加いただきました。コスモスプロジェクトは、(社)中川運河キャナルアートの活動を支援しています。こうした若い人や地域との交流がロータリーの認知度向上につながると思います。
......課題は何でしょうか?
PR不足ですね。例えば、名駅薪能は市民にかなり認知されていますが、名駅RCがやっていることは知りません。奉仕は中身が当然ですが、伝え方も大切。HP、SNS、マスメディアなどでもっと強く発信していきたいです。
......My Rotaryの取り組みは?
名駅RCのMy Rotary登録率は現在44%です。今後は、新入会員には入会説明会のプログラムに登録案内を取り入れ、既存会員には地区公共イメージ向上委員会へMyRotary登録説明の卓話をお願いして例会内で登録してもらう予定です。
......最後に一言、お願いします。
私の会長方針は「奉仕の心を育てる」です。単に「奉仕活動をしろ」と言ってもうまくいきません。クラブ奉で親しくなり、その仲間が一生懸命奉仕活動をしているのを見れば、「私もやろう」という気持ちになります。基本はクラブ奉仕であり、それが中長期的には、奉仕活動の活性化や、ロータリーの認知度向上、退会防止・会員増強に結びつくと思います。