ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2017年9月号

「基本的教育と識字率向上月間」によせて

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地区国際奉仕委員会委員長

鈴木宏司(半田南)

 ロータリーの6つの重点分野の一つとなっている「基本的教育と識字率向上」は、世界の国の中で子供たちが基本的な教育を受けられない、また成人が十分に読み書きできない地域があり、そうした地域で基本的教育を提供し、識字率を上げることで、貧困を減らし健康状態を改善し、地域社会の発展につなげることをいいます。
 現在世界では6700 万人の子供が学校に通えていません。また7 億7500 万人の成人が読み書きできません。その中の3分の2は女性です。読み書きが出来ないと必要な情報を手に入れることができず不利益を被るばかりか、意思や要求を書面で伝えられず社会的な権利が大幅に制約されます。
 ではなぜ子供たちが学校へ通えないのかと考えると、貧困で教育費が払えない、子供が家庭の労働力となっている、性差別から女の子は学校へ通う必要がないと考えられている、近くに学校がない、先生がいない、少数民族の地域では家と学校で言葉が違うためついていけない等たくさんあります。

識字率が向上しますと貧困解決に効果があることが統計的に証明されています。
・母親が読み書きできると、5 歳未満の乳幼児死亡率が低い。
・女子の識字率が高いと、女児の就学率も高い。
・成人識字率が高いと、小学校5 年次まで在学する児童の割合も高い。
・識字率の高い国は、平均寿命が長く、一人当たりの収入や農業生産性が高い。

 9月8日は「国際識字デー」です。自分たちにとって"あたりまえ"かもしれませんが世界にはそれが"あたりまえではない"人々がいます。こういった環境を少しでも解決するため各ロータリークラブで積極的な活動をお願いいたします。グローバル補助金・地区補助金等を有効利用されることもお勧めします。
 地区国際奉仕委員会では、10 月に開催される「ワールドフード+ふれ愛フェスタ」の収益金を使って今年はフィリピンのケソン市におきまして子供の教育支援事業を行なう予定です。また現在申請中ですがグローバル補助金を活用して、ネパールで地域病院の施設充実と僻地巡回医療を行ないます。また昨年に続きラオスにおいて簡易水道システムの設置事業も行ないますので各クラブの皆様ご協力をお願いいたします。