2017年11月号
【連載】クラブ紹介(2回目)
渥美ロータリークラブ
渥美ロータリークラブ会長
宮川隆司
渥美ロータリークラブでは、二つの奉仕活動を行っております。一つ目はロータリー100周年の記念事業として、2004-2005年度より補助金を活用しながら、地元田原市の免々田川沿いにオーナーを募り、250本もの河津桜を植栽しました。そして2009年2 からこの河津桜をメインテーマとした「菜の花さくら祭り」を開催しています。開催当初は知名度がなく集客も見込めませんでしたが、私たち会員一人ひとりの奉仕の想いが会員のご家族や地域へ伝わり、近年では当地域に根付き始めました。それに伴い各社テレビ局や新聞等のメディア、SNS等の口コミの宣伝効果も働き、地域や地域外の多くの方に来場して頂いております。開催までには、川沿いの美化の為、清掃活動や例会で講師を招き植栽等の講演をして頂きました。それに伴い、1 年に10 回程度の作業会を設営しております。渥美ロータリークラブ発信のこの地域奉仕活動が、冬場の観光資源がほとんどない当地域に多くの人を集客できたということは、地域社会に貢献できていると思います。
二つ目の活動としまして当クラブの会員内で、募金を呼びかけタイ大国のピチット県にあるバンムラックウィッタヤコン小学校へ2013年より奨学金の寄付をしております。2016年5月からは、森下一良会長以下5 名の会員が直接現地の小学校を訪問し、奨学金と筆記用具など100名分余りを生徒に直接手渡し寄贈してきました。昨年度の2017年5 には、田原市の中学校の協力を得て、ランドセル100数個を当クラブに寄贈して頂き、各方面の協力を経て、タイの小学校へ奨学金と共に寄贈しました。前年度三浦正好会長以下8名の会員が到着したランドセルと共に、タイの小学校を再び訪問し、直接児童一人ひとりに手渡ししました。当日は、児童による盛大な歓迎セレモニーを催して頂き、大変感動いたしました。当クラブでは今後も、地域奉仕活動や国際奉仕活動を継続していきたいと思います。
また、当クラブでは戦略計画を継続していく為、新たに戦略委員会を設け、理事会メンバーが委員会へ属し、委員長を会長が務めております。活動としましては、長期的な事業や会員増強等を叢諭しております。最近では、2018年2月に迎える「第10回菜の花さくら祭り」をどのように維持継続していくかを協議しており、上記の通り、地域内外からの来場者が喜んで頂けるよう設営に励みたいと思っております。
会員増強と退会につきましては、本年度は既に3 名の新入会員に仲間入りして頂きました。2011年以降では、21名の新入会員が入会され、当クラブでは会員数38名となりました。そして、いよいよ来年度、渥美RCは創立50周年を迎えます。平均年齢も56歳となり、若い顔ぶれを見ると今後の活動に対し活気や活力を感じることができ、非常に嬉しく思います。しかし、2000年以後の10年間では、6 の新入会員の入会に留まり、クラブの存続、継続が危ぶまれておりました。当時、新入会候補者への活動を実施しておりましたが、成果に結びつけることができませんでした。いかに新入会員を拡大していくか、と協議を重ねましたが、良き手法が見出せずにいました。
2011年、ある新入会員が入会したことにより、当年は4名の新入会員の入会がございました。それ以後、毎年3名~ 4 の会員が増えております。要因としましては、その年代のリーダー的な人財を見出し、入会してもらうことと、毎年必ず会員を入会させるという強い想いが非常に重要であると理解しました。
最後に、当クラブの友愛について触れたいと思います。ロータリーソングを会員全員、手拍子に乗せて歌を歌います。互いにリズムを合わせることで、気持ちが一つとなり、よい波長が生まれてきます。その後には、全員で友愛の握手をします。互いが触れ合うこと、合わせることで、当クラブの友愛が保たれていると思います。そして、友愛により会員全員が「ロータリーを楽しむ」ことができると確信しています。