ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2017年12月号

大隅文庫寄贈式

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2017 年10 月27 日(金)
於:岡崎市図書館
  交流プラザりぶら

岡崎南RC 社会奉仕理事
神谷直久


岡崎南ロータリークラブは、今年度の活動方針「地元ファースト」に則して、岡崎市図書館交流プラザ「りぶら」に『大隅文庫』を寄贈する社会奉仕事業を実施しました。この事業は、子どもたちの科学に対する興味や関心を高め、将来の科学者をめざす青少年の育成を目的としたもので、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典氏に優良図書の推薦を依頼しました。氏は、1996 年より13 年間、岡崎の自然科学研究機構基礎生物学研究所で研究生活を送られ、30 年を超えて同研究機構とさまざまな交流活動を続けてきた私たち岡崎南ロータリークラブの申し出を快諾していただけました。『大隅文庫』として「りぶら」に寄贈された推薦図書は、「ファーブル昆虫記」「ロウソクの科学」など大隅教授が小中学生のころに読んで感銘を受けた本、また細胞や宇宙に関する専門的な本など計181 冊。これらの図書は、一般貸出利用の他、市内の小学校への巡回利用も開始される予定です。

こうして迎えた『大隅文庫寄贈式典』は、10 月27 日(金)午後、「りぶら」の大ホールを会場に、そして会場に収容しきれない来場者のためには大型モニターを設置したサテライト会場も用意し、市内の児童生徒240 名、引率の先生、保護者等を含めると300 名をはるかに上回る来場者の中、盛大に執り行うことができました。

式典では、大隅教授より児童生徒代表に本が手渡され、「本を読むと社会が広がる。学校で習わないことにも少しずつ目を開いてほしい」と会場の子どもたちに温かく語りかけられました。また、子どもたちからの「研究で苦労したことは」「幼いころから理科が好きでしたか」などの質問にもひとつひとつ丁寧にお答えを返され、子どもたちにとって思い出に残る有意義なひとときになったように思います。

また、大隅教授には、推薦図書への感謝と科学をめざす若人の育成活動に敬意を表して当クラブの名誉会員となっていただき、来賓としてご臨席された神野ガバナーより名誉会員バッチの授与も行われました。複数のテレビ局をはじめ報道各社の取材も殺到し、事業の有意性を十分に発信できたと思います。

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