2018年3月号
ガバナーメッセージ
国際ロータリー第2760 地区
2017-18 年度ガバナー
神野重行
雪解け水の冷たさはまだしばらく続きますが、当地では日本海側のような大雪はないままこの冬を乗り切れそうです。
私は先月から地区内ローターアクトクラブの公式訪問を始めました。現在まだ3 クラブですが、普段通りの例会に参加させていただき、ローターアクターの皆さんと例会を楽しませていただいています。今年はローターアクトクラブが誕生して50 周年。ちょうど今月12 日からの1 週間が「ローターアクト週間」です。ただ現在、我が国のローターアクトクラブは当地区だけでなく、大変難しい状況にあることは皆さんご存知のことと思います。その理由の大きなものが18 歳から30 歳までという年齢枠があることでしょう。実際、大学1 年生や社会人1 年生の18 歳で入会する人は少なく、ローターアクターの在籍年数が3 ~ 4 年という短いものになっている人が多いようです。またその活動内容にも課題があるように思います。その一方、諸外国ではローターアクターの奉仕活動が盛んで、世界で29 万人のローターアクターが、ロータリークラブの提唱・協力のもと、知識や技術を高め、それぞれの地域で物質的あるいは社会的ニーズに取り組み、親睦と奉仕活動を通じて、世界の人々のあいだにより良い信頼関係を築いていく活動を推進しています。日本では高等学校を中心に活発に活動しているインターアクトクラブとの連続性が難しくなっていますが、私はロータリークラブとの関係強化ができれば明るい展望も開けることができると思って、今ローターアクターにその働きかけを行っています。是非、ロータリアンの私たちももっとローターアクターの若い力と組んで、自分たちの奉仕活動をより楽しく大きいものにしていきたいものです。そしてそのために、ローターアクトクラブの例会に顔を出して、今まで以上に交流・親睦を図っていただくことをお願いします。
ところでもうひとつ、今月は「水と衛生月間」です。我が地区でも地区国際奉仕委員会やクラブの幾つかが、地区補助金やグローバル補助金を活用して水と衛生問題に取り組んでいただいていることに対し、厚くお礼申し上げます。地区でも秋のWFF(ワールド・フード・ふれあいフェスタ)で、会員や市民の皆さんからいただいた浄財の中から、毎年東南アジアの各国に開発資金を贈っていますが、今年は6 月にフィリピンの水道事業支援に300 万円を贈ることにしています。これは子供たちへの文房具などを届ける教育支援と合わせて実施しますが、このほかにも昨年末にはラオスに国際奉仕・社会奉仕委員会と地区内クラブの皆さんで水道敷設事業と植樹に行っていただきました。ロータリーのネットワークを生かした、こういう取り組みは今後もっと活発になると思いますが、そのために地区国際奉仕委員会や財団委員会が力を貸してくれます。まだこれからというクラブの皆さんは、是非そんな奉仕活動を目指して勉強していただければ幸いです。
美味しい雪解け水が飲める我々の幸せを、世界の人々に広めるべく力を発揮しようではありませんか!