2018年4月号
ガバナーメッセージ
国際ロータリー第2760 地区
2017-18 年度ガバナー
神野重行
例年以上の厳しい寒さが続いたこの冬でしたが、彼岸とともに桜も開花して一気に春の様相になりました。
今年度もあと3か月になり、PETSや地区・研修協議会など次年度に向けての諸行事が始まっている一方で、ガバナーとしては残された任務の遂行に頑張るつもりです。会員皆さんにおかれましても、個人とクラブの年度目標達成にご尽力いただくようお願い申し上げます。
先月1日に台湾の高雄で「第6回日台親善会議」が開かれ、地区からは斎藤直美RI理事はじめ、私を含めて13名が参加しました。当初、日本から500名、台湾から500名の都合1000名の参加という予定でしたが、日本からの参加者が650名まで膨らみ、台湾の人気の大きさを実感した次第です。式典そのものは幾つかの事例発表と表彰状・感謝状の伝達など、儀礼的な形で終わりましたが、1930年に作られた「烏山頭ダム(八田ダム)」建設で一層緊密になった日台両国の強い絆をあらためて感じた一日でした。
その「烏山頭ダム」は昭和のはじめ、我が国の統治下にあった台湾の南部(現在の日南市)に10年の月日をかけて1930年に完成したダムで、その工事を陣頭指揮した石川県金沢市出身の八田與一氏の名前をとって八田ダムといわれています。このダム湖によって、灌漑用水だけでなく地域の人々の生活は大きく改善され、今でも台湾の皆さんに感謝されています。
ところで今月はロータリーの「母子の健康月間」です。日本をはじめ先進各国では、女性の医療機関での受診は当たり前ですが、世界ではまだ女性というだけで医療機関での診察が受けれない国があります。私の所属している「名古屋名駅ロータリークラブ」は、グローバル補助金を使って、台北建成RCと一緒に、バングラディッシュで「サイクロンシェルター」の建設と、併設した建物を活用しての女性の健康診断・診察ができる施設を作りました。残念ながらバングラディッシュの政情不安で、まだ現地の視察に行けていませんが、スカイプで見たところでは診断を待つ女性の長い列が確認できています。早く世界中どの地域でも老若男女分け隔てなく医療行為を受けられるようになってほしいものです。
さて今月号の表紙写真は先月行った地区の女性会員懇談会の様子です。私どもRI第2760地区は会員数では現在日本一になっていますが、女性会員比率は我が国の平均を2%も下回る4.7%です。世界でよいことをしようという我々ロータリーが、本当に地域に根差し、地域の皆さんと一緒に行動しようとするときに女性の存在と力は欠かせません。会員皆さんは是非この懇談会の内容をお読みいただき、これからのロータリーの在り方を考え行動に移していただくことを願っています。