ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2018年5月号

ガバナーメッセージ

20180502.jpg




国際ロータリー第2760地区
2017-18年度ガバナー
神野 重行

緑眩しい今月、5月はロータリー「青少年奉仕月間」です。
 ロータリーの歴史を紐解いてみると、皆さんご存知のように、1905年シカゴでポール・ハリスを中心とする若者4人により創立されました。その時の目的は世間から疎外感を感じていた若者が自分たちの気さくな交流、すなわち相互扶助と親睦を図ろうとするものだったようです。その後、仲間に加わったドナルド・カーターの直言によって社会奉仕活動としてシカゴに公衆トイレ設置運動が始まり、更に第1次世界大戦で生まれた難民救済運動から、ロータリーにも国際親善と平和のための活動の必要性が問われるようになりました。そしてそれは1921年のエジンバラ世界大会(米国外で初めての大会)で国際奉仕として綱領に加わるところとなり1927年に四大奉仕部門として承認されたのです。その後長い間、ロータリーは四大奉仕として活動してきました。
 ロータリーとして青少年奉仕を正式に加えたのは、新世代奉仕という名称で始まった2010年からですが、それ以前から青少年交換や奨学生支援などの実績を積んでいたことは知っておいてほしいことです。また今年度財団設立50周年を迎えた公益財団法人ロータリー米山記念奨学会は、青少年奉仕活動の範として、我が国ロータリーが世界に誇るものとなっています。
 ところで、我が地区には30のロータリークラブが提唱し支えている17のインターアクトクラブがあります。現在600名近いインターアクターの皆さんには、非常に活発な活動をしていただいており、各地での奉仕活動は、まさに「ロータリーの公共イメージ向上」という点においても大いに力を発揮していただいています。
 また、ローターアクトクラブは9クラブで、40のロータリークラブに提唱・協力をしていただいていますが、ここ数年、ほとんどのクラブにおいて、会員の減少という状況が続いています。この解消には、ロータリアン企業からの会員勧誘と学生会員の入会という両面からの増強を図っていく必要があり、また提唱・協力クラブとの交流の緊密度をもっと強めることも大切でしょう。
 このほか、RYLAとその学友、米山奨学生とその学友、青少年交換学生と卒業生(ROTEX)といった青少年プログラムがあり、それぞれに大きな実績をあげています。
 このような若者とロータリアンの交流は、毎年3月に行われている白馬での「交換学生スキーの集い」や、我が地区で生み、育ててきたWFF(ワールド・フード・ふれあいフェスタ)などで随分進んできましたが、今年度は、これをもっと強くしていくために、青少年を対象とした初めての企画として6月17日(日)に「青少年・学友交流フェスタ」を豊田市運動公園で開催いたします。これは、今までどちらかというと青少年各プログラムそれぞれ縦割りでの活動を進めていましたが、青少年奉仕という大きな枠に広げ、それぞれのプログラムへ参加した仲間たちが一同に集まり、一緒に力を合わせてスポーツ大会をやってみようという、いわゆるクロス・
プロモーション事業です。先に申し上げたとおり、提唱・協力クラブとの交流、緊密度の強化という観点からすると、ロータリアンも参加して、老若ともに汗を流す楽しい時間にできるとより理想的でしたが、残念ながら会場となる体育館が広くないため、ロータリアンの皆さんには大勢参加していただくことができません。
 しなしながら、我が地区の若人が力を結集して作り上げ、大いに楽しんでいただき、今後の交流活性化につながることを期待しています。