山田 直樹
やまだ なおき
尾張旭RC
ご挨拶
この7月より委員長の職務を拝命いたしました。ここに至るまでに3年の委員、その後3年の副委員長の経験を積まさせていただきました。それでもまだ米山の活動のすべてを掌握しているとはとても言えません。中々に奥の深いものだと実感しています。今後の委員会運営に大きな不安を抱えての船出ですが、これから3年間他の委員会メンバーと力を合わて米山の活動を行っていきたいと思っています。皆様の寄付のおかげで毎年たくさんの奨学生を採用することができています。奨学生達が米山を卒業した後もロータリー活動を良く理解してそれぞれの分野で活躍をしてくれています。またお世話をしていただくクラブにおいても奨学生との交流を通して多くの成果を上げていることをまのあたりにしている今日です。自信をもって進んでいきたく思っています。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
委員会紹介
当委員会は本部である公益財団法人ロータリー米山記念奨学会より割り当てられる(各地区からのトータル寄付額によって割り当て数が決定されていきます。)採用できる数の奨学生を毎年1月の最終面接で合否を決定し、4月のオリエンテーション(奨学生の入学式)までに世話クラブの依頼を各クラブに行い決定します。そして4月より1年あるいは2年世話クラブで預かっていただく奨学生のフォローアップまた各世話クラブ及びカウンセラーの皆様がより安心して効率的に問題少なく活動していただけるようにあらゆる方面でバックアップをしていくことを役割としています。その他採用する奨学生の在籍する大学との相互理解意思疎通がスムーズにできるように話し合いを行い、米山奨学生として質の高い学生をより多く送り込んでいただけるように努力しています。米山記念奨学事業の目的は、学生の経済的なハンディを補うことを目的としているのではなくて、世話クラブでの活動カウンセラーとの交流を通してロータリーのことをより深く理解していただいて、奨学生卒業後も各々の立場でロータリーと交わり各々の出身国と日本との友好的な関係を築く礎となる存在を育てることです。またロータリアンにとっても世話クラブカウンセラーを経験することを通して奨学生とのより深い人間関係を構築し、クラブの発展にも寄与するものであります。奨学生は毎月の奨学金を世話クラブの例会等に出席する折に受け取りそこでお互いの友好的な関係を育てていきます。そして地区の決められた行事に参加してロータリーの精神を深く理解していきます。卒業の折にはお互いがその後の関係の維持を望み、さらに充実した人間関係が築かれていくことを理想とします。地区米山記念奨学委員会で奨学生に出席参加を義務付けている行事は(1)オリエンテーションへの参加(2)春・秋の研修旅行への参加(3)WFFへの参加(4)地区大会への参加(5)クリスマス会への参加(6)修了証書授与式への参加等があります。その他各クラブでの行事に積極的に参加すること、卓話をすることなどを奨励しています。
1 春・秋の研修旅行の開催
ロータリー年度は7月から6月ですが奨学生は大半が4月から3月の年度になります。この年2回の研修旅行は奨学生や学友がより日本のことを知ってもらう機会にするために企画しています。基本的には春の研修会を5月に、秋の研修会を11月に実施しています。ですから春と秋ではガバナー年度が違うことになります。春の研修会はできるだけ企業を訪問して、日本の技術力、職場環境、生産ラインの整備力安全対策等を説明を踏まえて総合的に理解を深めてもらう機会にしています。そして奨学生同士の交流のスタートになりますし、先輩である学友とも交わることで奨学生の立場の理解につながり仲間としての連帯感がより一層芽生えてきます。ここ最近ではリンナイ、カリモク家具、キリンビール等を訪問させてもらっています。そして11月の秋の研修会はなるべく日本の歴史文化伝統等を学んでもらうことに主眼をおいて企画します。神社仏閣伝統芸能鑑賞、観光地の訪問等を通じて日本の理解を深めていきます。今年は静岡県沼津の米山梅吉記念館を訪問する予定です。
2 クリスマス会の開催
この催しは文字通り奨学生学友及び家族ロータリアンが一緒になってひとときを楽しく過ごすものです。近年は奨学生の大学の担当教官の皆さんも随分多く参加してくださるようになりました。奨学生学友が各々の国の民族衣装を着て歌ったり踊ったりしてくれる姿を見ていますと大変感動しますし、各々の国の歴史文化が反映されていて見るものを引き込んでいきます。後半には我々委員会学友で準備した景品を持ち寄り大ビンゴ大会で大いに盛り上がります。奨学生たちには大変良い息抜きの時間になると思います。
3 米山委員長会議・カウンセラー会議
9月に米山委員長会議、10月にカウンセラー会議を開催し各々の皆さんに米山記念奨学制度を理解していただき、またカウンセラーのみなさんには現状の悩み事とか奨学生の近況の報告を受けたりします。最も大事な事業と考えています。カウンセラー会議はテーブルディスカション形式で行いますので、同じ立場で考えを共有できますし、悩みの解消にもつながっていくケースが結構あるように思います。
4 WFFへの参加
飲料ブースを担当しますので毎年時間割でほとんどすべての奨学生が参加します。販売自体が掛け合いありで結構楽しいものですので、すぐに周囲と打ち解けて活発な行動でにぎやかにすごします。奨学生同士の関係がより身近なものになっていきます。