『あなたの街でロータリーを!あなたの街からロータリーを!』
-ロータリーの奉仕の理念を学び、奉仕の実践をしよう-
今、世界のロータリー活動は変化してきています。個人の職業上で奉仕を実践する歴史を歩んできた日本のロータリー観と、多くの人と手を取り合いながら奉仕活動をしてゆく世界のロータリー観との違いは、今の日本のロータリー活動の在り方について考える必要が出てきました。
奉仕の理念を大切にすることを求める日本のロータリーは世界から取り残されるのでしょうか。それとも世界に類を見ない素晴らしい活動として認められるのでしょうか。
私は日本のロータリーの拡大の歴史の中で醸成された、職業奉仕を中心とした奉仕の理念の解釈や活動のすべてを時代遅れと考え、現在の世界のロータリー観にすり寄ることが日本のロータリーを支えていく道であるとは思いません。
バリー・ラシンRI会長は国際協議会でのテーマ講演でマザー・テレサの話を引用され次のように話されました。
「世界を変えたいなら、うちに帰って家族を愛しなさい。まずは自分を変えることから始め、そこから外に向けた努力をしなさい」と。これは、ロータリーの組織を支える際に、私たち全員が心に刻むことです。
そこで私は今年度の地区の活動方針を『あなたの街でロータリーを!あなたの街からロータリーを!』と致しました。
まずロータリー活動の基礎となる奉仕の理念を例会の中から学び、その実践を自分自身が活動してる街、地域、生活圏、クラブでしっかりと行い、そして同時にそこからロータリー活動を広げていこうという意味を込めました。
そして奉仕の理念を学ぶ機会の一つとして、近くのクラブの例会に出向きビジター出席して分区内交流を図ることも重要だと思います。
他のクラブの活動に触れたり、見たり、情報を交換することで、その良さを感じることが出来るとともに、自分のクラブの良さを再発見することが出来ます。そしてそれらの活動は、ロータリアンとして奉仕の理念を確立し、奉仕の実践に結び付けてゆくことに大きく役に立ちます。
奉仕の理念に基づく行動は、ロータリーの公共イメージを確立させ、多くの奉仕の仲間と手を結ぶこととなります。理念だけを学び個人の奉仕を強調することだけをロータリーの唯一の活動とし、クラブとしての奉仕活動には参加しない、というのでなく、奉仕の実践に結び付けなくては意味がありません。
各クラブの活動の中で会員同士がアイデアや情報を交換し刺激し合い、意義ある奉仕活動を、自らの足元から行うことが会員としてのロータリーにおける活動の第一歩だと思います。そしてさらに外の世界に向けてその良さを発信し、他のロータリークラブと手を携えて奉仕の実践を行うことも必要だと考えます。
バリー・ラシンRI会長テーマの『インスピレーションになろう』は、私たち自身がこのロータリーの活動を前進させる活力になろうということだと思います。
それぞれの会員とクラブがまず身近なところで、刺激となり、鼓舞しあい、前進する活力になりましょう。私たち一人一人がこの地区のロータリー活動を通してインスピレーションになろうではありませんか。そしてそこからインスピレーションを発信していきましょう。
今日から、今から、まずあなたの街でインスピレーションになりましょう。
My ROTARY登録がクラブ会員の40%以上で、かつ、クラブの事業が地区ホームページに少なくとも一つ以上掲載されており、次のどちらかを達成したクラブをガバナー特別賞とします。
表彰の対象となる期日は2019年3月31日現在とします。未完の事業は申告時に完了時期を明記して下さい。また、小数点以下切り上げとします。