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Vol.11
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2025.05.01
2025.05.01
Governor’s Message
新緑の輝きがまぶしく、爽やかな風が心地よい季節となりました。
ロータリーの活動もいよいよ年度の終盤を迎え、各クラブにおかれましては、1年の総仕上げと次年度への準備にお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
日頃より第2760地区の活動に対し、皆さまのご理解とご協力を賜っておりますことに、心より感謝申し上げます。
さて、ロータリーでは4月が「環境月間」、5月が「青少年奉仕月間」と定められております。
今回はこの両テーマを象徴する取り組みとして、4月6日に地区社会奉仕委員会の主導で行いました「佐久島での海岸清掃活動」についてご報告申し上げます。
この活動には、インターアクトクラブの皆さんをはじめ、青少年交換学生、米山記念奨学生、ローターアクトクラブ、そしてロータリークラブ会員の皆さん、総勢約190名が参加し、世代や国籍を超えた大変にぎやかで活気あふれる奉仕活動となりました。
佐久島は愛知県西尾市に位置する自然豊かな美しい島ですが、その海岸には多くのプラスチックごみや漂流物が打ち上げられていました。
大勢で協力しながら清掃を進めることで、見る見るうちに海岸がきれいになっていく様子は、参加者に大きな達成感と喜びを与えてくれました。
一方で、回収したごみの大半がプラスチック製品であったことに、多くの参加者は改めて環境問題の深刻さを実感する機会ともなりました。
また当日は、南山大学国際教養学部の篭橋一輝准教授にもご参加いただき「プラスチックごみと環境問題」について大変わかりやすいレクチャーを行っていただきました。世界の海洋に漂うプラスチックごみの現状や、マイクロプラスチックが生態系に与える影響、そして私たち一人ひとりの行動の重要性について学び、参加者の理解が一層深まる貴重な機会となりました。
自らごみを拾い、身近な環境問題に直接触れることで、環境問題は決して遠い世界の出来事ではなく、私たち一人ひとりの暮らしと直結していることを実感する、大変有意義な学びの場となりました。幸い当日は天候にも恵まれ、潮風を感じながら佐久島の自然に触れることができ、特に参加した青少年にとっては心に残る貴重な体験となったことと思います。
インターアクト、ローターアクト、青少年交換学生、米山記念奨学生、そしてロータリアンがともに汗を流し、学び、交流したこの活動は、まさにロータリーならではの「奉仕と学びの場」であったと強く感じております。
今後も第2760地区では、環境保全活動をはじめ、次世代を担う青少年とともに学び、行動する機会を大切にしながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
国際ロータリー第2760 地区
2024-25年度
ガバナー
名古屋南ロータリークラブ所属