クラブ事業報告

豊橋RC 2024-25年度国際奉仕委員会 海外(タイ国)山岳民族定住化・自立に向けた生活環境整備支援事業

開催日:2024-11-14

豊橋RC 豊橋RC国際奉仕委員長 笠原元樹

  • 豊橋RC 2024-25年度国際奉仕委員会 海外(タイ国)山岳民族定住化・自立に向けた生活環境整備支援事業

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    報告者:笠原元樹

 豊橋クラブが1998年より独自に取り組む国際奉仕活動である、タイ国山岳民族定住化・自立に向けた生活環境整備支援事業を、ロータリー財団地区補助金を活用し2024年11月14日~11月18日の5日間にて実施しました。この活動は継続事業であり、地元ベンジャシリRC(R13350地区1994年創設) との協働のもと、長きにわたり活動を続けております。目的は山岳民族の定住化と自立に向けた生活環境整備を支持することであり、対象はラックペンディング村に住んでいる山岳民族です。これまでゴムや果樹の栽培指導、ソーラー乾燥機の設置やミシンの提供など、定住化のために必要な収益を獲得する様々な備品の寄付を行ってまいりました。
 本年度は、4つの小学校に自動灌水システム、バイオガス装置、鶏舎を提供し、農業からなる定住化の促進を大目的とし、学校給食における自給自足の構築までを目指しました。児童生徒が意欲をもって農業を学ぶ環境構築に寄与することで将来における定住化が促進され、収益が得られる農作物の収穫と自分たちの給食の材料を作ることで生徒及びその家族の経済的支援にも繋がます。現地視察では、寄付した設備の設置状況や使用指導はもとより子どもたちや教員の生の言葉を聞くことで児童生徒が積極的に職業や学業に取り組み、定住化の促進や経済面でも自立できる人材の確保に繋がることが大いに期待できると確信いたしました。
 これまでの約25年の歳月をかけた継続支援により村の人口は1998年40家族、250人から、2023年現在では127家族980人まで増加いたしました。荒廃していた土地に人が集まり村や町が形成される、いわば文化や歴史の発端にまで寄与した本事業は豊橋RCの誇るべき活動であります。根気よく継続し続けることも ロータリーのマジックではないでしょうか。
現地におもむいて、対象の方々と話をする事は 時間的にも金銭的にも簡単なことではありませんが、行かなければ見えないこともあります。引き続き現地視察において当事者の声を聞き現状の課題抽出を行い、定住化支援を進めてまいります。