クラブ事業報告

【岡崎市立下山小学校と名古屋市立川中小学校の田植え交流会】

開催日:2025-05-14

名古屋錦RC 名古屋錦RC会長エレクト 淺田 昌弘

  • 【岡崎市立下山小学校と名古屋市立川中小学校の田植え交流会】

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    報告者:淺田 昌弘

 名古屋錦RCは、21年間継続している地域交流事業の一環として、全校生徒20名未満の岡崎市立下山小学校と、田植え未経験の多い名古屋市立川中小学校4年生との交流会を開催しました。晴天にも恵まれ、下山小学校の先生と地域団体「暁会」のご協力のもと、子どもたちは元気に田植えを体験しました。
 近年の米不足や休耕地増加という背景を踏まえ、改めて田植えのできる環境と、栄養豊かな大地、太陽のありがたみなど、子どもたちは泥の感触にふれながら何か感じ取ってもらえる機会になったと思います。
 午後の講演会では、デザインエンジニア・山田拓生氏が登壇し、まず「地元の魅力に気づくアンテナを持つことの重要性」について語っていただきました。近隣学区の山田氏は下山学区で【となりの田んぼ】事業を主催し、もみまき、田植え、稲刈りといった体験を通じ、子どもたちに地域の価値と持続可能性について学びの場を提供しています。
 講演の中では、「この取り組みを継続しても、果たして地域課題は解決するのか」という問いが投げかけられ、子どもたちからは「伝える人がいなくなれば、続かないかもしれない」という声が上がりました。それに対し山田氏は「この体験が地元を見直すきっかけとなり、新たなアイディアの種になるかもしれない」と答え、子どもたちに希望と可能性を示しました。
 田植え体験と講演を通じ、子どもたちは自然の尊さと地域への関心を深めました。継続と共感こそが、次世代への確かな橋渡しになると実感しました。