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最終号
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2026.10.13
2026.10.13

Governor’s Message
— 2025-26年度を終えて —
2025-26年度、国際ロータリー第2760地区ガバナーとしての一年を終え、少し時間をおいて振り返りますと、心に最も強く残るのは、成果の数字や事業の実績ではなく、「縁尋奇妙 多逢聖因」という言葉です。
この一年、私は様々な場面でこの言葉を繰り返し語ってまいりました。何度も耳にされた皆さまには、「またその言葉か」と思われたこともあったかもしれません。しかし振り返れば、この一年の歩みは、まさに「縁尋奇妙 多逢聖因」そのものであったと、今あらためて実感しております。
本年度の地区方針は「ともに学び、ともに地域社会に貢献しよう!」、RI会長メッセージは「よいことのために手を取りあおう(UNITE FOR GOOD)」でありました。人と人との出会いを大切にし、互いに学び合い、信頼関係の中でよいことをしていく。その積み重ねこそが、この一年の第2760地区全体の歩みであったと感じています。
ガバナーという役は、誰であっても一年生です。実際にその立場になって初めて分かることの方が圧倒的に多い一方、地区と各クラブへの責任は、一人のガバナーに帰属します。その重責は、年度が始まってから徐々に実感するものでありました。
ただ、その責任は一人で負えるものではありません。腹をくくって責任を果たす覚悟は必要です。しかし、地区を円滑に運営するためには、信頼できる仲間、協力者、そして良好な人間関係が不可欠です。制度や役職だけでは地区は動きません。最後に物事を動かすのは、信頼関係である。そのことを、この一年を通じて深く学びました。
ありがたかったのは、私がガバナーとしては一年生でありながら、人間関係においては決してゼロ発進ではなかったことです。2018-19年度の地区大会実行委員長以来、AG、ロータリー奉仕副委員長、ノミニー、エレクトと、数年にわたり多くの皆さまと関わらせていただきました。地域活動などを通じていただいたご縁も、大きな支えとなりました。
地区運営において、私が大切にしたことは、「地区はクラブに寄り添うものである」という考えです。地区はクラブの上にあるものではなく、クラブの活動を支えるものでなければなりません。クラブに寄り添うとは、現場を見つめ、負担を考え、地区事業が本来の目的から離れていないかを問い直すこと。そして必要であれば、続いてきたものを見直すことでもあります。
長年継続されてきたポリオ根絶に関わる取り組みについては、これまで積み重ねられてきた意義に敬意を払いながらも、今の地区や各クラブの状況を踏まえ、本来の目的により沿った形を模索する必要があると考えました。そのため、本年度を迎える準備段階から、地区事業のあり方について慎重に検討を重ねました。
大きな地区において、長く続いてきた事業のあり方を見直すことは、決して容易ではありません。だからこそ、時間をかけて関係する皆さまに考えをお伝えし、ご理解をいただきながら進めることが何より大切であると考えておりました。そして、AGを中心とする「TEAM SUZUKI」を設け、ポリオ根絶を各クラブで意識し、活動へつなげていく方向を目指したところです。
その結果、多くのクラブの皆さまにご理解とご賛同をいただき、それぞれのクラブにおいて工夫を凝らした活動に取り組んでいただきました。皆さまのご尽力により、ポリオ根絶への思いが地区全体に広がり、素晴らしい成果につながりましたことに、心より感謝申し上げます。
もう一つの大きな判断は、RYLAセミナーの開催を見送ったことでした。青少年を安心してお預かりし、RYLA本来の目的を果たすためには、運営体制が十分に整っていることが不可欠です。開催すること自体が目的になってはならないと判断いたしました。
続けることも責任であります。しかし、必要な時に見直すこともまた、ガバナーの責任であると学びました。そして、そのような判断は一人ではできません。地区幹事、地区チーム、AG、パストガバナー、地区事務局、そして各クラブの皆さまの理解と協力があって初めて、何とか形にすることができました。
また、地区の各委員会においては、委員長をはじめ、各クラブよりご出向いただいた委員の皆さまに、それぞれの立場で本年度の地区運営を支えていただきました。心より御礼申し上げます。
公式訪問においては、各クラブの皆さまに温かくお迎えいただき、それぞれのクラブの歩みや思いを直接伺うことができました。その一つ一つが、私にとって大きな学びでありました。
台北国際大会の地区ナイトも忘れられない出来事です。630余名もの皆さまにご参加いただきました。私がうれしかったのは、「630余名集まった」ことではなく、「630余名が来てくださった」ことでした。皆さまが笑顔で交流される姿に、ご縁のありがたさが改めて心に刻まれました。
振り返れば、私の一年は、「地区はクラブに寄り添うもの」という考えを愚直に実践しようとした一年でありました。その根底には「縁尋奇妙 多逢聖因」があり、「まじりあつまりあやをなす」がありました。
この一年は、多くのご縁に導かれ、多くの方に支えられ、多くを学ばせていただいた一年でありました。84クラブ、約4,700名の会員の皆さまをはじめ、すべての皆さまに心より感謝申し上げます。
2025-26年度
ガバナー