2018年9月1日
2018年9月1日
分区内交流について考える
7月にスタートした新年度も二月を過ぎ、ガバナー公式訪問も始まった。
ガバナー補佐の事前訪問からも、分区内交流の他クラブ訪問について、すでに各
クラブで実施されていることが伝わってくる。
ガバナーサイトの分区内交流のコーナーにも、投稿が寄せられている。感想の多くは初めて自クラブ以外の例会に出た人が多いということだ。最近はメークアップが前後2週間となり、サインでのメークアップの方が安易にできるので、より他クラブに出席することが少なくなってきている。
よほど馴染みの方がいて例会場で打ち合わせの必要性でもない限り、訪問する人が少ないのは仕方がない。おまけにビジターフィを払い、ニコニコBOXまで考えると、相当な出費となると考えている人も少なくはないとも思う。
今回、分区内交流の一つとして、3年未満の会員に他クラブの例会に出て、様々な体験をしてもらおうと考えてみた。私自身も卓話に呼ばれて地区内30クラブ以上にお邪魔したが、各クラブの運営方法にはいつも新鮮な驚きを感じていた。体操から始まったり、握手で始まったり、例会最後に謡曲(うたい)を謡ったりと様々なことが体験できた。
研修リーダーとして参加した新会員研修の場で、多くの新会員から他クラブの例会に出たことがない、出来れば出てみたいが一人では行きにくい、などの意見がフリーディスカッションなどで多く出ていた。
そこで、先輩会員とともに行くような後押しを地区としてできないか、と考えて
いた。
ガバナーエレクト研修会の席で、2610地区(富山石川)のガバナーエレクトから、金沢では市内のメークアップのビジターフィは無料で、お互いに行き来しているとの話を聞いた。金沢のロータリークラブに在籍されていた神野PGからも同じ話を聞いた。
そこで、2760地区においては、先輩会員が新会員に同行して他クラブの例会に訪問し新会員の費用を負担するのはどうかと考えた。これにはいくらガバナー方針とは言え、スタッフも驚いたことと思う。しかし気持ちよく理解してくれて、事業予算も捻出できた。あとはどのくらい、実施してくれるかである。
他クラブに行くというのは結構緊張するものである。また市内の各クラブは親子関係にもあり、普段からの交流も深い。では少し遠いクラブはどうであろうか。同じ分区でありながら名前は知っているが、どんな例会をしているかわからない、それを見に行くのも良いのではと考えた。
ガバナー公式訪問の組み合わせがそうである。実際のところビジター側は往復の時間もかかるし、受け入れ側は例会場のキャパシティなど問題があり、様々なご意見ご指摘も当然であるが、上記の理由から友愛の精神でご理解を願いたい。
今年度のRI会長テーマは『インスピレーションになろう』であるから、他クラブに出てインスピレーションを大いに感じてほしいものである。
また、他クラブの運営の多様性や柔軟性も見てほしい、何かインスピレーショ
ンを感じるものがあると期待している。
重要なのは、良さを見ることであり、あれはダメ、これはダメ、何の役にも立たんと考えないことである。ロータリアンの寛容の精神で見てほしい。
特に会員歴の長い会員には、新会員に適切なアドバイスをお願いしたいものである。