2019年1月1日
2019年1月1日
例会運営について考える
ロータリークラブに入会するときに、週に1回開催される例会には、必ず出席するようにと言われた。止むを得ず欠席する時は、前後1週間以内(当時のルール)に別のクラブの例会に出席することも併せ言われた。他クラブの例会に出ることをメークアップと言うとも知らされた。
推薦者と共に出席した初例会は、緊張してあまり覚えていないが、会員の方が青や赤のタスキをかけて例会の始まる前から準備に動かれていた。2回目の出席の時からは自分もタスキをかけて入り口で会員のお迎えをする仕事が回ってきた。当時は家族会や懇親会の会費の振り込みには、入り口で領収書を配っていた。親睦委員長から「○○さん来てるからこの領収書を本人に渡してくれ」と言われたが、記載してあるのは会社名なので顔や名前が分からない。そこで委員長さんから「向こうの右端のテーブルの背中向けているグレーの上着の人」とか、「真ん中で眼鏡かけてお話ししている人」とか、どこに座られているかを教えていただいた。
これが結構役にたって、この仕事でメンバーの顔と氏名と会社名をあっという間に覚えていった。しかし、相手は私のことをすぐには覚えてくれてはいなかったのだが。
当時入会5年以内は主に親睦委員会とクラブ会報委員会に配属で、3年後くらいには委員長か副委員長が回ってきた。したがって入会後5年くらいは、ほぼ毎回ホームクラブの例会に出ていたと思う。
会員として活動していると、他クラブからメークアップ(MU)に来られる方を見かけることや、例会変更の時のサインMUの受付のお手伝いをする時に、MUについて先輩から色々な話を伺えた。サインMUよりもちゃんと例会に出なさい、とかMUは欠席しなくてはいけなくなったならば、早めにやりなさい、欠席してからの補填よりも前もってMUしておいた方が良いよ、あとでやると借金を返すみたいだからとも言われた。また、他クラブの例会に出るとうちのクラブの良さがわかるよ、と言われたことが今も頭に残っている。
初めてMUで他クラブに行ったのは、いつ頃だったか定かでないが、勝手が違うので先にニコニコを支払いに行ってしまい、ビジターフィの集金の係の人が追いかけてきたことを覚えている。あやうく只食いするところであった。
例会場の席は以前からの知人の隣に指定されていたが、その方が例会開始寸前まで来なくて、向かい側から初対面の初老の方が色々と話かけてくれた。これがロータリーの思いやりなんだと気づかず、ただ開始時間まで話し相手をしていた自分が今となっては恥ずかしい。
点鐘と共に例会が始まったがすべてが新鮮と言うか、驚きと言うか、ロータリーのことが分かってないなりに色々と感じたことは確かだった。
これらの思い出は、例会に毎週出ることでクラブに早く馴染んだ方がロータリーは楽しいですよ、と特に新会員に伝えたい。
さらに本年度ガバナーとして、皆さんに他クラブに出かけて、そのクラブと自クラブの良さを感じて欲しい、とお願いしてきた原風景はここにあるのだ、ということを分かって頂きたい。
例会の運営方法に手本となるものはないであろうが、例会の場としては、思いやりの心のあふれる場であるべきと思う。会員同士が例会場で顔と顔を合わせて色々と話をする中で、発想の交換を行い、倫理性の向上を図り奉仕を通じて平和な社会を目指すことが例会の在り方だと思う。
そのためには、常に明るく楽しい例会の雰囲気を醸し出すことに努めるべきであろう。
せっかく例会に来た会員が食事をして卓話を聞くだけであまり話さず、来訪者へも話しかけずに過ごすことが無いようにと努力していくべきであろう。
また、楽しい例会と言う言葉を勘違いして、馴れ合いで一部の人がふざけ合っているようなことはしていないだろうか。その典型は私語であろう。私語の多い例会運営を改善しようとしないクラブは、仲間内だけで喜んでいるだけで、他者への思いやりを持つクラブとは私は思っていない。例会場で笑いはあった方が良い、しかし例会中は私語をしないことが大切である。