2018年8月1日
2018年8月1日
再び『インスピレーションになろう』について考える
7月号に続きRI会長テーマを再度考えてみる。このテーマは主語と目的語がないので様々な解釈がされているというか、自由に考えてよいものであることは7月号で説明した。
そこで主語はロータリアンとしてでも、ロータリークラブがでも、ロータリー活動がでも良いと思うし、目的語は他のロータリアンやロータリークラブ、他の奉仕団体に、と考えるのが、分かりやすくはないだろうか。
ロータリアンとして、他のロータリアンにとって、インスピレーションになろう、とすることで文章としては成り立ってくると思う。
ここで、バリー・ラシンRI会長のテーマと、昨年のイアンH . S . ライズリー会長テーマのロータリー:変化をもたらす、との関連について考えてみる。
ロータリーは一昨年のジョンF.ジャームRI会長の時、潮目が変わったと言われている。ライズリー氏はロータリーの活動が世の中に変化をもたらす。ロータリーが世の中を変えて行くエネルギー源となろう、ロータリーは変化をもたらす奉仕団体になる、との思いを込められたのだと思う。
さらに、2018年6月トロントで開催された国際大会のテーマは『いたるところにインスピレーション』であった。変化をもたらすにはインスピレーションが必要であるとのメッセージだと思う。
これを受けてということではないだろうが、ラシン氏は世の中に変化をもたらすには、あなたがインスピレーションになりなさいと、このテーマを決められたのではと思う。
あなた自身がロータリーに変化をもたらす、そして世の中を変える(良いことを広めて行く)インスピレーションになろうということではなかろうか。
とはいうものの、どういう行動がインスピレーションとなるのだろうか。自分では気づかないが、周りの人が感じるものということであるから、少々厄介なことではある。
反面教師的なことでなく、真摯にロータリー活動をしている、奉仕の心を持ち続けていることが、何らかのインスピレーションに自然となっていくということであろう。
しかし、わざわざRI会長テーマにするのであるから、会員として何らかの努力をせよということである。
それは、基本はしっかり奉仕の理念を理解し、奉仕の実践を見せることが、インスピレーションとなるのだ、ということだと私は考える。
RID2760 2018-19 ガバナー 村井總一郎