2018年10月1日
2018年10月1日
映画ブレスをみてポリオについて考える
先日、映画≪ブレス・しあわせの呼吸≫を鑑賞してきた。ポリオに感染した青年が、周りの人の愛情に支えられ生きていく実話をもとにした映画であり、ロータリーが協力している。
地区内の地域によっては上映館がないところもある。鑑賞していない会員もいるかも知れないので、ストーリーの詳細は伏せておく。
この映画を見ることは、ポリオについて考える良い機会になることは確かである。
私たちロータリアンはポリオの撲滅を訴え活動を続けている。それもあと少しのところまで先人たちの努力もあって、達成するところまで来ている。
ポリオは無くすことが出来るのであるから、無くさなくてはならない。これはロータリアンだけでなく人類の悲願であると思うが、ここ数年で発症数が減少してきたことは本当に喜ばしいことである。
地区ロータリー財団委員会の中村公彦委員長から教えていただいた資料の中に次のようなものがあった。
◎ポリオを地球上からなくす5つの理由
1.犠牲となる子どもをなくす
ウィルスを撲滅せず、感染を抑止するだけでは、今後10年以内に発症者の数が20万人に跳ね上がると言われています。
2.撲滅は可能
ポリオ撲滅の手段、そしてすべての子どもに予防接種を行うための手段が、私たちには備わっています。
3.未来への投資
≪ポリオのない世界≫への世界的投資により、今後20年間に400~500憶ドルの経済的恩恵がもたらされると専門家は見ています。
4.システムの強化
ポリオ撲滅の取り組みによって、感染を徹底して監視するためのネットワークが世界各地に築かれました。これにより、今後も世界中の地域社会を守っていくことが出来ます。
5.公共保健活動のモデルとなる
世界中すべての子どもへの予防接種が可能であることが実証されれば、今後の世界的な公共保健活動の可能性をさらに広げることが出来ます。
本当にポリオは無くせるところまで来ているし、多くの子どもたちが不幸な目に合わなくて済む世界が近づいている。今回の映画ではポリオ撲滅と言うより、ポリオに感染することにより大変な生活をしなくてはいけないことが理解できる。映画では周りの愛情の強さを表現していたが、現実は今も多くの感染者が大変な思いをされている。
一人30ドルの募金をお願いしているが、金額の多寡ではなくロータリーの活動として募金に難色を示されている方もいるという話も耳にする。
しかしポリオは無くせる、無くさなくてはいけないのである、ということは理解していただきたい。そしてロータリー活動でなくても、別の場面ででも寄付をお願いしたく思う。
ポリオ撲滅については多くの動画や資料がMy ROTARYから手に入る。また、10月24日は世界ポリオデーと制定されており、その週の27日・28日の2日間は当地区のWFF(ワールドフードふれあいフェスタ)を開催する。さらに27日の夜は、ポリオ親善大使のジュディ・オングさんを招いて「エンドポリオナイト」を開催し、ポリオへの募金協力をお願いすることにしている。
ポリオに感染する子どもたちがいてよいわけがない、これからの子どもたちの為にも、ポリオ撲滅に皆さんの理解を形に現していただきたいと願うばかりである。
RID2760 2018-19 ガバナー 村井總一郎