2018年11月1日
2018年11月1日
英文字略号について考える
ロータリー活動をしていて最近感じるのは、英単語を2~3文字で表す言葉が多くなってきていることである。IA、RC、RYLA、RCC、VTT、SAAなどは馴染みがあるのだが、普段の例会ではあまり使わない言葉が増えている。
特に財団関係やRI組織に関することが多い。TRFと言う略語があるが、これはThe Rotary Foundationの頭文字であり、ロータリー財団のことである。他にもDG(District Grants)DDF(District Designated Fund)など、財団のハンドブックなどには多くの記載を見かける。
ちなみに私にとってTRF(trf)と言うと、小室哲哉プロデュースのイージードゥダンスでおなじみの音楽グループがまず思い浮かぶ。わざわざTRFなどと言わず、ロータリー財団と言っても、R財団と書いてもそれほど面倒でもないように思う。
DDFは長ったらしい英文なので略号でも良いが、略号だけで話すのは、委員会の中だけにとどめて欲しい。新会員や一般会員にはわかりにくいので、話すときにはDDFすなわち地区財団活動資金、書く時はDDF(地区財団資金)とした方が良いと思っている。
クラブ財団委員長会議で、略号しか言わずに説明している地区委員がいるが、聞いている方はついて行きにくいのが現状ではないだろうか。それがかえって聞く側の理解を難しくしてはいないだろうか。略号から内容がイメージできないのは説明としては不十分ではなかろうか。
年度当初の地区財団セミナーで、英略号を話の中で使う時は対応する日本語を話すこと、略号だけで使わないように、と言ったら、英語禁止ルールのようになってしまい、村井ガバナーは英語を忌み嫌う人となってしまった。
まぁ、当たらずも遠からずではあるが。
RI(国際ロータリー)関連でも、RC(ロータリーコーディネーター)RPIC(ロータリー公共イメージコーディネーター)RRFC(ロータリー地域財団コーディネーター)などがある。これが補佐になると頭にA(アシスタント)が付き、ARC・ARPIC・ARRFCなどとなる。ロータリー用語になじみの少ない会員に伝わるのかと心配になる。
最近では、COLなる単語を目にすることが多くなった。COLとは規定審議会のことであるが、ロータリー歴も長く、役職経験もある会員ですら『なんだこの言葉の意味は』とつぶやかれていたほどである。
そんなわけで、特に一般会員へ伝える場合は、略語+和文の併記は必要であると思うがいかがだろうか?
公的な刷り物や資料にはこの併記がなされているようだが、地区内で使う委員会で作成された資料やパワーポイントの内容には、この配慮がないものを見かける。
委員会内で通じる暗号ではないのだから、と思う次第である。
RCと言えばロータリーコーディネーターと書いたが、ロータリークラブのことも指すのではないのかと思う会員も多いはずである。しかし、RCはロータリークラブの正規の略号ではないらしい。ロータリーの友では縦組みの目次には『本誌中のRCはロータリークラブ、RIは国際ロータリーの略です』と記載し略号として使用されている。
確かに長い英文を略すのは当然であり、仕方ないことであるが、和文の意味が同時に伝わる方が、理解しやすいのではと考える。
私の子ども時代はNHKとかPTAとか、略号は少なかったし、その和文併記もなかったが不自由はなく過ごしていた。いつの世からか多くの外来語について、日本語に直すとこうですよと和訳が付くか、このような意味ですよと説明付きで使われるようになってきたように思う。
AKB48などは、スーッと受け入れられているのも現実であるから、と一面では妙に納得もできることではあるのだが。そう考えれば和訳を必ず求めたがる、私一人が時代遅れなのかもしれない。