国際奉仕委員長 神野 公秀
平成27年11月17日から21日にかけてグローバル補助金番号GG1527890「Cervical Cancer Prevention Campaign」(子宮頸がん予防キャンペーン)の実行視察のためにタイ、バンコックに会長、幹事含め計6名で行ってきました。ホストクラブはバンコック スワナブームRCといって、会員14名の小さなクラブですが、とてもアクティブなクラブです。この事業は孤児院や小学校など7カ所で9歳から12歳までの女子児童580名に子宮頸がんワクチンを接種するもので、事業規模は50,300ドルです。ワクチン接種以外にも、女子児童、生徒はもちろんのこと、男子児童、生徒合計約3,000名、子供たちの両親約1,200名、学校の教師約150名に対して、子宮頸がんの啓蒙をする目的があります。タイでは年間約6,500から7,000名の女性が子宮頸がんを発症し、そのうち40~50%の方が死亡するそうで、速やかな予防が求められていました。日本と違ってワクチンの副作用については問題視されていませんでした。
今回私たちが立ち会ったのはスリビコーン・スクールという私立学校でした。大きな体育館に女子男子合わせて約400名の児童生徒を集め、子宮頸がんがウイルスで感染する仕組みや、感染前後の生々しい写真などを見せて90分間におよぶレクチャーをしていました。レクチャー後に対象女子60名に残っていただき、予防接種をしました。今回の事業を行うのに朝9時からお昼まで約半日かかりました。予防接種は2度ということで、5月にもう一度接種するそうです。夜はスワナブームRCの例会に参加し、交流を深めました。ゴングが銅鑼なのにびっくりしました。ロータリー財団奨学生だった加藤美生さんも仕事を早く終え、例会に参加され、旧交を深めました。彼女もタイでの新しい仕事を頑張ってます。 まだ、報告書が出来ていないので終了はしていませんが、グローバル補助金事業を求めている地域、人々はいっぱいいることを感じました。また熱心なクラブが世界中に有ることも知りました。また機会があればグローバル補助金事業にチャレンジしたいと思います。