22-23
ガバナー月信

最終号

2023.10.02

表紙

Governor’s Message

新しい時代への挑戦、若い世代への期待:
2760地区での活動(2022-23年度)を振り返って

  今回でガバナー月信も最終号となりました。この一年は新型コロナとの闘いから始まりました。振り返ってみますと、昨年度の初期は新型コロナが各クラブの例会開催や活動を進める上で大きな障壁となっていました。この様な中でも、感染防止対策をしっかりと行うことで、三大研修セミナー(地区チーム、会長エレクト、研修協議会)を対面方式で実施することができ、まずまずのスタートを切ることができました。
 新型コロナの蔓延という大変な状況の中でも、ロータリークラブ一丸となって力強く、活発な活動を展開してきました。
 RI会長ジェニファー・E・ジョーンズテーマは、「イマジン ロータリー」を会長方針として出され、「私たちがベストを尽くせる世界を。想像してみてください」というメッセージを出されました。この方針に従い、「未来を描こう 笑顔でつなごう」を地区方針としました。そこでは、「一人一人のチャレンジを力に! 変化に対応できるクラブをめざして」という副題を挙げさせて頂きました。これはコロナ禍で大きな変化が求められる中で、ロータ ーが未来に向けて新たな時代の新たなクラブづくりにチャレンジしようという思いを込めて、提唱させて頂きました。コロナ禍という閉塞状況であっても、まずはロータ ークラブを明る<、楽しいムー ドにすること、皆が笑顔で奉仕活動を行うようにすること、そして一人一人の会員が価値ある奉仕活動の達成感を感じ、更なる活動を意欲をもって取り組むことが出来るようにすること。こうした狙いをもって、上記の地区方針を設定しました。自由な雰囲気の中、会員同士が和気あいあいとした雰囲気の中で意見交換し、笑顔で奉仕活動に取り組み、さらにクラブ全体が活性化するような良い循環を創りたいという思いでした。

 8月から始まりましたガバナー公式訪問に際しては、クラブの皆様にご丁重なるお迎えを頂き有難う御座いました。その際にお話しさせて頂きました概要を振り返りさせて頂きます。

〇地域社会に役立つクラブづくり
地域社会との繋がりを重視し、あらゆる人が参加できる組織であり、全ての人に公平で開放的なクラブとなることを目指すことを訴えて参りました。地域社会を中心とした奉仕活動を活発に行うことで、ロータリ ークラブの認知度を高め、活動の必要性を地域社会へ示すことが出来たかと思います。大切なのは、ロータリークラブを支えて頂き、活動の原動力となっているのは、ほかでもない地域社会の方々であるという認識です。

ロータリーファミリーとの連携強化

①ローターアクトクラブの自立に向けて
〇ローターアクトクラブの運営は、従来、ロータリークラブの支援下において、進んできましたが、昨年度からは、ロータリアンとほぼ同等の立場となると共に、RIに対しての会費を支払うこととなりました。これに伴い、ロータリークラブと同様に、グローバル補助金を取得することが可能となりました。今後はロータリークラブの援助金に代わる自己資金を基に、自立・自営を目指して頂きたいと思います。また、地区会費も拠出することを念頭に置き、ローターアクトクラブが自立の方向性へ向かうよう、各ロータリークラブにおいて支援の在り方を研究したり、指導を強化したりする必要があると考えます。

②青少年育成の強化
奉仕活動の中でも青少年事業(青少年交換、インターアクト、ローターアクト、RYLA)は、これからの時代を背負う人材であると共に、将来のロータリーを築き新しい組織づくりの一員としての人材です。特に、この青少年事業の中でも、若者の発想を促し、事業計画の推進を図るためのノウハウを養うRYLA研修に力を入れなければならないと考えます。昨年度は、コロナ禍で進んでいなかった研修を行いました。そこで出された若者のフレッシュなアイデアが、今後実を結んでいくことを期待しています。
また、青少年交換事業は、言葉の障壁、国別の文化の違い等を乗り越え、「勉学に励み、友情を育み」自国との親善の役割を果たすためを目的にしています。そのため、色々なルールが設定されています。こうしたルールを認識し理解していただくために、ロータリアン(ホストファミリー)からの繰り返しの教育が必要であると感じています。

〇奉仕活動の原動力としての親睦活動
ロータリー活動の原点は親睦からと言われています。私たちが互いに交流し、新しい友情を築き、ロータリーの精神に基づいて協力して活動することが出来る貴重な機会が、親睦活動です。私たちは、地域社会でのプロジェクトやイベントを通じて、より強い絆を築き、よりインパクトのある成果を上げることが出来ます。新しいメンバーをクラブに迎え入れ、仲間として、共に学び、友情を育む絶好の機会が、親睦活動です。そのような機会を通じて、地域社会に貢献するロータリークラブにするという思いを持って活動に取り組んできました。 我々ロータリーは、国内外の様々な社会問題を認識し、奉仕活動を進めていかなくてはなりません。親睦活動の機会を活用してロータリアン相互の情報交換や交流を図り、今後も組織の結束をより高めていく必要があると考えます。

最後に、過去に学ばせて頂いた教えを一つ、皆さんへ披露させて頂きます。佐藤千寿先生の言葉の一つとして“汝、選ばれし者”という言葉で、ロータリアンに語りかけられました。これは、ロータリーは、世間一般よりも‘‘志を高く持つ者”の集まりだということです。私達ロータリアンは、まさに、エリートとして選ばれた人達であり、世のため、人のために尽くし、世界の平和や、人々の幸せを実現するべく集まった人達であると言っても過言ではないと思います。エリートだからこそ、高いレベルの資質が求められますし、企業のトップだからこそ純度の高い企業倫理が求められていると思います。ロータリアンの皆様におかれましては、ロータリー活動の恩恵を受けた方々の「笑顔」を想像しながら、これからも高い志と地域社会のリーダーとしての自覚を胸に、ロータリー活動を進めて頂くことを願っています。 末筆ながら、この一年間、各クラブの会長、幹事様、地区委員会の役員の皆様のご尽力により、無事に活動を終えることが出来ました。心より感謝申し上げます。今後もロータリー活動の更なる活性化と、ロータリアンの皆様のご健闘と益々のご活躍をお祈りしております。

国際ロータリー第2760 地区
2022-23年度
ガバナー
名古屋中ロータリークラブ所属
篭橋 美久