22-23
ガバナー月信

Vol.9

2023.03.01

表紙

Governor’s Message

水と衛生月問及びRAC自立を目指して

 早いもので、今年度も残り4か月となりました。前期は、ロータリーとしての数多くの行事に一心不乱に取り組んで参りました。後期に入り、少しは活動が落ち着くかと思っておりましたが、2月、3月は各分区においてインターシティミーティング(IM)が開催されるなど、変わらず活発な活動が展開されております。ロータリアンの祭典であるIMでは地域の特色が醸し出され、楽しく、明るい雰囲気と賑わいが取り戻されつつあります。この勢いで後半の活動も進めて頂きたいと思います。国内では経済活動の活性化や、全国の旅行活動の解禁など、以前よりも自由度の高い活動が展開されつつあります。新型コロナウィルスヘの感染対策を怠ることなく、気を引き締めつつ、ロータリー活動を進めて頂きたいと思います。
 ここで、過去に学ばせて頂いた教えを一つ、皆さんへ披露させて頂きます。佐藤千寿先生は“汝、選ばれし者”という言葉で、ロータリアンに語りかけられました。これは、ロータリーは、世間一般よりも“志を高く持つ者’'の集まりだということです。私達ロータリアンは、まさに、エリートとして選ばれた者達であり、世のため、人のために尽くし、世界の平和や、人々の幸せを実現するべく集まった者達であると言っても過言ではないと思います。エリートだからこそ、高いレベルの資質が求められますし、企業のトップだからこそ純度の高い企業倫理が求められていると思います。ロータリアンの皆様におかれましては、これからも高い志と地域社会のリーダーとしての自覚を胸に、ロータリー活動を進めて頂くことを願っています。
 ロータリー活動の恩恵を受けた方々が笑顔になることを想像し、皆で頑張って参りましょう。  さて、今月は、水と衛生月間であります。発展途上国の水供給インフラの整備が進んでいないために、安全・清潔な水を利用できない住民や子どもたちが未だに数多く存在しています。2023年1月には日本においても、寒波に見舞われ、水道管が凍結して水の供給がストップし、飲料水・トイレに使用する水が配給されたというニュースが報道されていました。こうした事態は、インフラの大切さを痛感させるものであります。発展途上国では、未だに人力で不衛生な水を汲み、何時間もかけて運ぶ作業が必要なところもあり、子供たちも駆り出されているのが実態であります。これは、子供たちの就学の機会や勉強時間を奪うものであり、そうした国は残念ながらまだ多く残っています。
こうした問題に対処するため、ロータリークラブでは、長年に渡って援助・支援活動を行って参りました。これからも、皆さんの継続的な支援活動が展開されることを期待しております。
 また、今月13日を含む1週間は、世界ローターアクト週間であります。
 今年度からのローターアクトクラブには、既存ロータリークラブとほぼ同一の権利と義務が課されています。ご存じかと思いますが、学生の場合は年間$5、社会人の場合は$8の会費の支払いが義務付けられました。また、クラブ運営についても自力での運営を目指し、近未来には、まさしく自立したローターアクトクラブになって頂かなければなりません。これだけ聞くと、少し突き放されたように感じるかもしれませんが、ロータリークラブの将来計画から見れば、ローターアクトクラブは私たちの仲間であり、ロータリークラブを支える存在であるという期待の表れであります。当地区のローターアクトクラブの活動を見てみますと、素晴らしいプロジェクトが計画され、着実に一人歩きしていく兆しが見えてきています。
 最後に、各クラブにも既にお知らせし、また、地区HPにも掲載いたしましたが、ローターアクトクラブに対して、豊田市より市内の子ども達への学習•生活支援に寄与されたということで、感謝状が豊田市長より贈呈されました。これは素晴らしいことであり、ロータリアンの一人として、大変うれしく思います。
 ロータリアンの皆様の益々のご活躍を祈念しております。

国際ロータリー第2760 地区
2022-23年度
ガバナー
名古屋中ロータリークラブ所属
篭橋 美久