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Vol.10
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2023.04.01
2023.04.01
Governor’s Message
母子の健康月間に因んで思うこと
今年度も残り3ヶ月と最終期間に入って参りましたが、次年度に向けた準備が着々と進んでいます。
最近の社会情勢を見てみますと、新型コロナの蔓延状況が以前よりも改善したことで以前よりも自由度の高い経済活動が拡大し、海外旅行客の受け入れや全国旅行支援などもあり、経済活動が漸く回復傾向となってきました。
本地区の経済成長率は、他の地区と比べて高く推移しているとの発表がありましたが、必ずしも多くの方が肌感覚としてそれを実感できていないのではないでしょうか。長い間、新型コロナウィルスの厳しい感染対策が実施されてきましたし、ロシアーウクライナ間の戦争が混迷の度を深めていることで、まだ社会経済が大きなダメージから完全には立ち直れていない状況ではないでしょうか。
特に、我々の生活に直結する食料・エネルギーをはじめ、国内の生活用品の値上げラッシュが続いております。また、工業製品の生産に欠かせない半導体不足も続いています。この様に、今まで表に出てこなかった問題が、ここにきて表面化しており社会に大きな影響を与えています。まさしく先の見えない混沌とした状況であります。この様な時こそ我々ロータリアンは、社会の中の弱者の救済に手を差し伸べるべく、活動しなければならないと思います。
前月のガバナ一月信3月号で掲載させて頂きましたが、ロータリアンは、‘‘志を高く持つ者”の集まりであります。世のため、人のために尽くし、世界平和や、人々の幸せを実現すべく集まった者達であり、高いレベルの資質、高い純度の企業倫理を求められていると書かせて頂きました。まさしく、現在の地域社会はロータリーのような集団の活動・活躍を期待されていると思います。
このロータリー活動の恩恵を受けた方々が笑顔になることを想像し、皆で頑張って参りましょう。
さて、今月は、母子の健康月間であります。日本の医療は充実しており、世界でもトップクラスであります。我々日本人は、大変幸せな状況を享受していますが、その恩恵にピンと来ていないところがあります。アフリカや東南アジア等の発展途上国では十分な医療へのアクセスができていません。出産に関しては、自宅での出産が多いため、出産後の母体と、生まれてから問題なく生存できるための赤ちゃんへのケアが不十分であると考えます。『より多くの母子に対する基本的な医療サービスの提供、保険従事者を対象にした研修、保険ケアの提供、母子の健康に関連した仕事に従事する人達への支援をする』ことが不可欠です。
我が国でも最近深刻になっているのは、母親の出産後の子育て環境、子供の貧困、児童虐待等の問題です。これら母子を取り巻く問題を解決していく努力が必要と考えます。そこで支援事業として、全国各地で広まりつつある「こども食堂」や、廃棄食品を活用する「フー ドバンク」、子供を貧困から救い心の健康を保つような「ひと昔前の寺子屋」等に、私達ロータリアンが積極的に支援していく必要があると思います。是非皆さんのご協力をお願い致します。
ロータリアンの皆様の益々のご活躍を祈念しております。
国際ロータリー第2760 地区
2022-23年度
ガバナー
名古屋中ロータリークラブ所属
篭橋 美久