23-24
ガバナー月信

最終号

2024.10.03

表紙

Governor’s Message

次なるステップへ

2023-24年度のガバナー月信も最終号となり、1年間お読みいただき感謝申し上げます。
この1年間皆様にお伝えし続けた事をもう一度繰り返したいと思います。
 
 第一に、ロータリーをもっと好きになっていただきたい。その為にロータリーをもっと知らなければなりません。 なぜ会員であり続けるのか、自問自答してみてください。必ず答えはあります。その答えを見れば会員である 喜びと誇りを抱くことができるのではないでしょうか。

 第二に、所属するクラブに対し愛着心を抱いてほしいのです。ここでいう愛着心とは、皆さん自身の分身で ある事業所に抱く感覚と同じです。自身の分身である事業所をより成長・発展させるために私たちは時間を使います。ロータリーも同じです。所属するクラブが永続的に存在価値を高めるのは皆さん一人ひとりにかかっていると考えます。ロータリーは「波紋」のようなものです。強く投げ入れた石であれば大きな波紋となって広がっていきます。何も投げ入れなければ波紋はできません。正しくクラブの活性化を図るのは私たち自身なのです。

 公式訪問時に皆さんに伝えた事柄は、RI会長方針、ビジョン達成のための行動計画、DEIの考え方でした。2024 - 25年度から始まる「3-Year Targets」もこの行動計画の推進が大きなテーマとなっています。ビジョン達成のための行動計画は2019年に発表されましたが、5年が経過したにもかかわらず、クラブ単位まで浸透していないというのが現状と考えられているからです。私なりにこの行動計画(優先事項)を解釈いたします。

ガバナ-ズ メッセージ

1「より大きなインパクトをもたらす」
 私たちの地域社会において、私たちが与える影響を理解していただくためには、数値的測定力を向上させ公表していく必要があります。つまり最初に評価から始めることが大切であり、奉仕プロジェクトを行った結果や影響を事前に検討することが数値的測定力なのです。いい例がポリオ根絶の活動です。結果を数値化し、見直し、公表し、多くのパートナーを得ることができました。それがインパクトの作用なのです。

2「 参加者の基盤を広げる」
 これは正しく我々の仲間を増やすことです。あなた自身がロータリーに対し誇りに思っているかどうかも大事な要素であります。ロータリーはその為に新しいクラブモデルを作成しました。サテライトクラブ、パスポートクラブ、コポレートクラブ、人々が集まるためのあらゆる種類の方法です。既存のクラブの文化を継承しながら、新しいクラブと共に刺激を受けながら活性化が図れるはずです。新しい多様性のあるクラブを迎え入れましょう。

3「 参加者の積極的なかかわりを促す」
 何より会員維持を重視するものです。参加者とはロータリアン、ロータアクター、ロータリーファミリー、ロータリー活動の領域に参加する全ての人を意味します。その我々の仲間を減少させないことが重要です。ロータリーに入会する人は様々な動機があります。親睦のため、奉仕のため、ステータスを求めて。入会する動機は様々ですが、クラブ会員へのケアを欠かしてはなりません。会員を大切にして“元気づけること”を私達はいつも心掛けていきましょう。

4「 適応力を高める」
 この四つ目の行動計画(優先事項)が最も困難であろうと考えられていましたが、最も容易な内容となったのです。それは数年前にパンデミックが発生したためです。我々が大切にしてきた手法が奪われたにもかかわらず、新たな方法でつながることに移行できたのです。イノベーションは想像できない速さで進んでいます、ロータリーの向上のために有効に活用しなければなりません。この行動計画(優先事項)はさらに、クラブの管理・運営と構造、つまりクラブの体制が正しいかどうかも問うています。適切な運営が行われているかどうかを確認してください。

 我々が取り組む、行動計画(優先事項)は決して難しいものではありません。ロータリーを愛し、クラブに対する帰属意識を高め、数値的に裏付けされた有意義なプロジェクトを実行することによりロータリーの存在価値が高まり、会員が集い、仲間が増え永続的なクラブとなるのではないでしょうか。皆さん自身がよりロータリーを好きになることから始めましょう。

国際ロータリー第2760 地区
2023-24年度
ガバナー
豊田ロータリークラブ所属