23-24
ガバナー月信

Vol.5

2023.11.01

表紙

Governor’s Message

ガバナー公式訪問のお礼

 8月22日より始め10月25日をもって無事終了しました「ガバナー公式訪問」につきまして、まずは感謝の意を表したいと存じます。84クラブの会長、幹事の方をはじめ会員の皆様には大変お世話になり「感謝」「感動」等を感じた2か月強の代えがたい時でありました。改めてお礼申し上げます。私自身が一番、ロータリーとは何か、という事を勉強できた時であったと自負しています。そこで公式訪問において伝えたかった事や感想等を交えて今一度述べさせていただきます。
 例会参加の前に「会長幹事懇談会」を開かせていただき、それぞれの会長・幹事の方のご意見を聞かせていただきました。そこでの共通の話題が「クラブを活性化したい」「会員を増強したい」という事です。悩みや問題点はクラブの大小に関わらず同じだと感じました。これについて明確な答え方はできませんでしたが、考えてほしい事は「クラブは誰のため存在しているのか」という事です。クラブは現会員の為に存在し、また将来会員となる人の為に存在しているという事を考えれば、自ずと今やらなければならない事や継続して取り組む事等が判るのではないでしょうか、それをクラブ会員とよく話し合い会員の総意として、クラブ会員全員が取り組めば必ず答えがでるのではないでしょうか。
 今年度のゴードンR.マッキナリーRI会長は言っています。平和や幸福は受身的なものではありません。ひとり一人が努力し、信頼を獲得し、粘り強く取り組まなければならないと。クラブの活性化も同じです、何もせず、時が過ぎるのを待っているだけでは活性化はしま せん。会員ひとり一人の取り組み方次第なのです。ひとり一人の集合体がクラブです。皆さんなら必ずできます。
  公式訪問時にも触れましたが「DEI」についてもう一度述べさせていただきます。多様性・公平さはロータリーの創立当初からの価値観であり、ロータリーの不変の文化であります。それぞれのクラブには長年培ってきた文化があり、その文化を変える必要はないと考えます。ゴードン会長も言っています、「継続と革新のバランス」が大事であり、いいものは継続しよう、その上で変えるべきことは変えようと。世代間のギャップがあることは分かります。変わりつつある今の時代を考え世代を超えた関係性を作り出さなければなりません。古き良き時代の遺産も大切にしながら、それぞれのクラブにあった新たな文化を作ることが大事ではないでしょうか。その上で会員個々が歓迎され、尊重されるインクルーシブな環境作りが必要なのです。84クラブが全て同じ「DEI」を目指す必要はありません。格式を重んじるクラブもあれば柔軟な考えで運営するクラブもあっていいのです。
 本年度地区方針「培おうプライド、育もうブランド、そして未来へ!!」も上記の事から生まれました。会員ひとり一人がロータリー会員である誇りを持てば、クラブへの帰属意識が生まれ、クラブ内の居場所を創り出すことができます。会員の集合体であるクラブは全ての会員が自分らしくいられる包括的な環境作りに注力すれば、クラブの地域内での存在価値が高まり、それが奉仕に繋がる。それが未来の希望となってクラブの推進力になるものとして掲げました。公式訪問を終えてこれが夢でなく現実的なものと確信しました。

国際ロータリー第2760 地区
2023-24年度
ガバナー
豊田ロータリークラブ所属