SDGs講演会の開催について
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開催日:2023-10-28
中部名古屋みらいRC
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中部名古屋みらいロータリクラブは、2023年10月28日にウィンクあいちにおいて、ロータリー財団の地区補助金をいただいて、SDGsの目標の一つであるジェンダー平等の実現を取り上げて「男女ともに働きやすい社会を!日本の課題」と題して講演会を開催した。開催の目的は、ジェンダー平等における日本の位置づけ、評価の順位は先進国の中でとても低く、とりわけ労働環境における男女格差の改善が進まないことは社会の生産性の低さ少子化の一因になっており、このことを問題提起したく開催した。講師には愛知淑徳大学の中島美幸先生にお願いをした。
当日の聴講者は34名、内訳は当クラブ関係者9名、他クラブ関係者5名、一般市民20名であった。一般市民への呼びかけが容易でなく、十分な参加を得たとは言いがたい結果となった。
講演の中で中島先生は、
日本の将来において、少子高齢化、労働人口の減少が進む中、女性がより活躍できる社会づくりを急がなければならない。
世界では、女性の労働力率が高い国ほど、出生率が高い傾向がある。
企業において女性活躍の状況が投資判断の基準になるのが、世界標準になりつつある。
著名な海外誌や投資会社から、大学教育を受けた多くの女性が、能力に見合った職業に就いていないのは、大きな社会的損失であり、男女の就業率格差が是正されれば、GDPを10%以上引き上げられるとの指摘がある。
家事・育児負担が女性に偏重しており、育児休業期間が長くなると、賃金格差や業務経験格差が解消できず、マミートラックの問題が生じる。このことが意欲ある女性に出産を躊躇させる要因になっている。
女性の活躍を速やかに進めるには、政財界で性別を基準に一定の割合を数値化して、努力目標でなく、義務化する「クオータ制」の導入が必要である。
等の現状と克服すべき課題を指摘された。
講演の開催に当たり、主要な新聞各社に取材の依頼をしたところ、中日新聞社会部の村松記者が来場し、11月1日の朝刊に記事が掲載され、本事業が少しは当クラブ及びロータリーの公共イメージの向上に資することができたと思われる。