海外(タイ国)山岳民族定住化・自立に向けた生活環境整備支援事業
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開催日:2023-11-16
豊橋RC 国際奉仕委員長 井上泰宏
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豊橋RCが1998年より独自に取り組むWCS活動である、タイ国山岳民族定住化・自立に向けた生活環境整備支援事業をロータリー財団地区補助金を活用し2023年11月16日~11月20日の5日間にて実施しました。この活動は継続事業であり、きっかけは1995年にバンコクで開催されたロータリー最後のアジア大会への参加でした。タイの環境問題の講師であるプラティープ博士に当クラブの時の会長が惚れ込み、会長になるまでの3年間に温めた構想が、クラブ独自のWCS活動への発展に繋がりました。それから現在まで、地元バンコクベンジャシリRC(R13350地区1994年創設) との協働のもと、四半世紀にわたり活動を続けております。
目的は山岳民族の定住化と自立に向けた生活環境整備を支持することであり、対象は焼き畑農業にて、陸稲を主食としていたラックペンディング村に住んでいる山岳民族です。土地が痩せたら国境も関係なく他の地へ移動する移動民族です。これまで砂漠と化した地への緑化支援、定住化のためのゴムや果樹の栽培指導、その他、各小学校へソーラー乾燥機の設置や様々な備品の購入支援を行ってまいりました。
本年度は児童生徒が意欲をもって職業、学業に取り組める環境構築に寄与することはもとより、生徒及びその家族の経済的支援に繋がることで将来的な自立、さらなる定住化への一助になることを目的とし、ラックペンディング村周辺地区の児童生徒が通う学校5校に全自動ミシンを提供し、女生徒たちにミシンの使い方の指導、ミシンを使い製品を作る能力の向上に寄与する活動を展開いたしました。現地を訪れ児童の生の声を聞き定住化支援を進めることで、児童生徒が、積極的に職業や学業に取り組み、学校生活がさらに充実したものになると確信致しました。また経済面でも自立できる人材の確保に繋がることを期待しています。
次年度以降も豊橋RC国際奉仕委員会の柱の事業として継続させ、更なる国際奉仕活動を邁進してまいりますので引き続きご支援のほどお願い申し上げます。