- 2024-12-13
地区からのお知らせ
Information From Governor Office
ガバナープロフィール
Governor Profile
ロータリーのマジック
2024-25年度 国際ロータリー第2760地区 ガバナー
よしかわ こうしょう
吉川 公章
生年月日 | 1951年(昭和26年)1月19日 |
所属クラブ | 名古屋南ロータリークラブ |
職業分類 | 病院 |
勤務先・役職 | 社会医療法人宏潤会 大同病院 相談役・名誉理事長 |
所在地 | 〒457-8511 名古屋市南区白水町9 |
ロータリー歴
2008年1月 |
名古屋南ロータリークラブ入会 |
2010-11年度 |
出席委員会 委員長 |
2012-13年度 |
理事 社会奉仕委員会 委員長 |
2013-14年度 |
環境保全委員会 委員長 |
2014-18年度 |
地区職業研修チーム委員会 副委員長 |
2018-19年度 |
役員 会長 |
2019-20年度 |
役員 直前会長、ロータリー研修委員会 委員長、 |
2021-2年度 |
地区研修委員会 副委員長 |
2022-23年度 |
地区戦略計画委員会 委員、 |
2023-24年度 |
ガバナーエレクト、地区諮問委員会 委員、 |
メジャードナー(Level 1)/ベネファクター/
ポール・ハリス・ソサエティ
ポリオプラス・ソサエティ
第1回米山功労者
経歴・公職
<経歴>
1977年3月 |
日本医科大学 卒業 |
1977年4月 |
名古屋市立大学第2内科学教室入局 |
1985年5月 |
大同病院入職 |
2004年4月 |
大同病院 院長 |
2010年4月 |
社会医療法人宏潤会 理事長 |
2018年4月 |
社会医療法人宏潤会 相談役・名誉理事長 |
<公職>
名古屋市感染症予防協議会委員地区方針
魅力あるクラブ 持続可能な奉仕活動 成長するロータリー
~行動計画 4つの優先事項にそって戦略計画を~
国際ロータリー会長ステファニー A. アーチック氏は2024-25年度国際ロータリーのテーマを「ロータリーのマジック」(The Magic of Rotary)としました。会長は「誤解しないでください。私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけで会員を増やしたり、ポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません。」と述べています。もちろんロータリーのマジックを生み出すのは私たちの活動にかかっています。様々なプロジェクトを終えるたび、寄付するたびに、新会員を迎えるたびにロータリーのマジックを生み出すことができます。
ロータリーの基本はクラブにあります。ロータリーの会員は誰しもが自らのクラブは居心地がよく魅力的で楽しいことを願っています。結果として帰属意識が高まり、会員同士の親睦もより強く育まれます。親睦は奉仕へつながります。ロータリーの奉仕の力は地域で、また世界でインパクトを与え続け、それはやがてロータリーのマジックとなります。クラブのリーダーは会員が魅力的に感じるクラブとするために力を注ぐべきです。クラブを魅力的でないと感じた会員はいつの間にか退会しています。退会者と同じ数の新会員が入会すれば会員数は変わりません。しかしそのようなクラブが元気と言えるでしょうか。国際ロータリーの新入会員数と退会者数がほぼ同数と報告されており、これは動きがないということではなく、遅れをとっていると考えられています。
RI第2760地区は日本一の会員数を誇る地区です。ここ数年コロナ禍においても新会員は決して少なくはありません。しかし残念なことに会員総数は新会員の増加ほど増えてはいません。そうです、残念なことに退会者も一定数いるということです。退会理由はクラブの環境と文化、期待に沿わなかった、経済的時間的な負担などが理由として挙げられています。やむを得ない理由もあると思いますが、今一度退会者の声に耳を傾け、クラブが魅力的でなかったのか、どうして帰属意識が持てなかったのか、またロータリーの様々な価値をどう受け止めていたか尋ねて下さい。クラブのリーダーは、自ら「四つのテスト」にそってクラブが運営できているかどうか、もう一度再確認してください。我々が長年大切にしてきた「四つのテスト」で示されている真実、公平、好意と友情、ためになるか(Truth, Fair, Goodwill & Better Friendships, Beneficial)は、それ自体が他の人のことを思いやる心を持つことの大切さを述べております。これはロータリーの基本的な倫理規定でもあります。皆が「四つのテスト」の心でそれぞれ会員に接しているとき、あなたのクラブはとても魅力的なものとなると確信しております。改革が必要な時は躊躇しないでください。今のままでいるためにも、全てを変化させなければいけないこともあります。
我が国だけでなく、世界全体で社会が大きく変化しようとしています。社会がどのように変わろうともそれぞれの地域には奉仕の心と実行力のある人、行動志向のある次世代の人々がいます。伝統あるクラブの会員とは異なるタイプであってもオープンな心で迎え入れなければなりません。DEI(多様性、公平性、インクルージョン)は全てのロータリー会員、ロータリーファミリー、入会希望者に対して適応されなくてはいけないロータリーの大切な行動規範です。DEIの心を持って接することで、共に共通の目的のために結束できます。今こそロータリーの会員に相応しい高潔性を持って、奉仕の心に満ちあふれた人々がこぞってロータリーの会員となれるよう、我々はDEIの行動規範に照らして対応していかなければなりません。
国際ロータリーは様々な形態のクラブ創設を推奨しています。衛星クラブ、法人クラブ、パスポートクラブなどが挙げられています。私たちの中核的価値(コアバリュー)、すなわち四つのテスト、奉仕と親睦、倫理と高潔さは決して変わることはありませんが、それ以外は従来の形式にとらわれない新たな形態のクラブが地区に誕生することで我々のロータリーの活動がより盛んになり成長していきます。今一度新たな形態のクラブの設立を企画してください。
私たちは地元のロータリークラブで奉仕を通して世界、地域社会、自分自身に末長く変化をもたらしながら、友情、楽しみ、リーダーシップに焦点を当てた、包括的で有意義な会員体験を提供してきました。そして今、さらにDEIの規範のもと、新たなロータリーの価値をみなさま自身の言葉で多くの人に伝え、新たな会員を迎えて下さい。
国際ロータリーの最優先事項はポリオ根絶です。主に5歳以下の小児が発病するウイルス疾患ですが、感染したお子さんの一部の方に生涯消えることのない四肢麻痺が残ります。麻痺が残った方のその後の人生がいかに困難なものとなるかを想像してみてください。残念なことに現代に至るまでポリオそのものの治療薬はありません。唯一の方法はワクチンによる予防です。我が国では1960年5,000人を超えるポリオの大流行があり、当時非認可のポリオ生ワクチンが緊急に輸入され全国で接種が行われました。翌年には発病は60人と激減しています。数年で我が国からポリオ患者は報告されなくなりました。日本がポリオフリーとなって長い年月が立ちますが、我が国ではポリオの予防接種はもう必要がなくなったのでしょうか?COVID-19パンデミックでウイルス疾患があっという間に世界中に広がることを思い知りました。世界のどこかでウイルスが生きている限り予防接種を止めることはできません。我が国では現在も年間100億円規模の予算を使いながら、新生児期に4種混合ワクチンとしてポリオワクチンは引き続き投与されています。ロータリーは世界中の人々が安心して生活できるようにするため、ポリオ根絶に奉仕することを決断しました。1985年に民間の国際的な公衆保健イニシアチブとしてポリオプラスが開始され、1988年にはWHOとポリオ根絶推進運動(GPEI)を立ち上げました。当時125カ国で35万以上の患者が報告されています。当初は著名な医療関係者からも「医療と関連のないロータリーがポリオ根絶を目指しているが、無謀なチャレンジでしかない」など批判的な意見もあったと記録されています。みなさん新型コロナウイルス感染対策分科会で会長を務めた尾身茂先生をご存じと思います。先生がWHOのメンバーとして1990年から10年間、西太平洋地域でポリオ根絶を目指していたとき、ワクチン購入の資金不足が大問題でした。その時、友人のロータリアンから資金提供の話が初めてあったと語っています。その後、日本のODAから資金を獲得できました。国際ロータリーが先鞭をつけ、他の援助機関もポリオ根絶計画への拠出に対して積極的になり、大きな歯車が回転し始めたと語っています。当時、中国全土でほぼ1週間の内に8,000万人にワクチンを投与するという偉業が成し遂げられています。その後、地域でのワクチン投与が継続され2000年には西太平洋地域でのポリオ根絶が宣言されています。これこそロータリーのマジックではないでしょうか。
2023年現在パキスタンとアフガニスタンの国境付近での数人の発生を残すまでになっています。まさに「あと少し」です。ポリオが世界から消えてしまった後のことを想像できますか?世界中の子供たちに予防接種を行う必要がなくなります。アフガニスタン、パキスタンでポリオワクチン投与のために、常に命の危険にさらされながら活動している女性達も、その役割を終えることができます。ロータリーも活動を終了することができます。しかしロータリーの活動がきっかけとなって世界がポリオ根絶のために働いたこと、ポリオのない世界が継続することによるインパクトはなんと大きなものか想像してみてください。あと一歩のために今ポリオプラスに皆さんの力を結集しましょう。
ロータリーは社会がより良くなるために新たな行動計画を定めています。ロータリーのあるべき姿をビジョンで示しています。「私たちは世界で、地域社会でそして自分自身のために持続可能でより良い変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界を目指しています」。このビジョン声明は、ロータリーが今までの100年以上の歴史で培った素晴らしい活動を、次の100年に向けて持続可能で成長していくためのあるべき姿を示しています。ビジョンを目指すためにロータリーの全ての活動は、行動計画の4つの優先事項に合致して計画されなければいけません。優先事項とは、その活動を終了しても社会にインパクトのある効果が持続しているか(Impact)、活動が広がっており会員基盤の広がりがあるか(Reach)、ロータリー会員や全てのロータリーファミリーのかかわりが促されているか(Engage)、新たな活動のための変革に適応できているか(Adapt)の4つです。ロータリーがあるべき姿と現在の状況にはまだ大きな隔たりがあります。しかし一歩ずつでも進めなければいつまでたってもたどり着けません。無謀と思われたポリオ根絶のための活動も、一歩を踏み出すことで賛同者が増え、ついにあと一歩のところに到達しています。ロータリーの持続可能な発展のために行動計画の第一歩を進める時です。今一度、年間のクラブ計画を立てる時、個々の事項が優先的事項のどれに相当しているか当てはめてください。そうすることでクラブの活動が行動計画に沿ったものであることが理解され、クラブの活動がさらに活発となることが期待されます。
ロータリーは1904年、シカゴで弁護士のポールハリスが異なる背景やスキルを有する4名の職業人の集まりとして始まりました。そこではアイデアを交換し親睦を高め、お互い信頼ができる取引をしていくことが目的でした。時代のニーズに沿っていたのでしょうか、真摯な職業人の集まりはさらに多くの職業人を引き寄せ、熱心な親睦活動が行われました。ポールハリスの自宅庭園で行われたロータリーの集まりの古い写真を見ると会員の楽しい姿が大変印象的です。わずか5年後には全米に広がり、1920年には日本にも最初のロータリークラブが誕生しています。20年後には世界6大陸に広がりを見せています。親睦から社会に奉仕するという考えが生まれてきたのもまさに必然といえます。1907年のシカゴでの公衆トイレ設置で始まった奉仕活動ですが、さらに活発にしていくためにアーチ C.クランフが財団設立を提唱しました。最初の基金は26ドル50セントからですが、やがてそれは大きなものへと成長し、今やロータリーの奉仕活動をささえる大切な基盤となっています。社会の大きな変革にも関わらず、119年間にわたり確実に奉仕活動が成果をあげ、さらに発展できたのはロータリーと財団の協働作業が成し得た成果です。ロータリーの活動を車に例えると、財団はロータリーを動かすエンジンです。次の100年に向けてさらに世界で良いことをするためにはエンジンを動かし続けていかなくてはいけません。寄付の機会は年次基金以外にも様々なものがあります。恒久基金、ポリオプラス基金、冠名基金、遺贈基金など様々な機会があります。年次基金、ポリオプラスまたは財団が承認した補助金プロジェクトに毎年1,000ドルの寄付をする意志を表明すると、ポール・ハリス・ソサエティの認証を受けることができ、ポリオプラスに年間100ドル寄付することを決めて頂ければ、ポリオプラス・ソサエティの認証を受けることができます。財団への寄付は我々のインパクトのある活動に利用できます。グローバル補助金はロータリーの重点分野に該当する持続可能、測定可能な大規模な国際活動に、地区補助金は地域社会や海外の地域社会のニーズに取り組む比較的規模の小さな短期的な活動を支援します。これらは地域社会の人々が特定した重要なニーズに応え、自力で取り組む力を向上させ、長期的で持続可能で大きなインパクトをもたらします。財団に支えられたロータリーの奉仕活動は世界規模のものだけでなく、多くは地域に根ざした奉仕活動です。しかし活動規模は小さくともインパクトを与えることは可能です。我々の地域での奉仕活動は、終了後も引き続き地域で新たな影響力を発揮しているものも決して少なくはありません。全てのロータリークラブ、ローターアクトクラブがインパクトのある奉仕活動をおこない、持続可能な活動となり、クラブが大きく成長します。様々なインパクトをもたらす財団への寄付をお願いします。
未来に向けてのロータリーの活動は多岐に渡っています。青少年交換留学、RYLAセミナー、グローバル補助金による奨学生、平和フェローシップ、職業研修チーム(VTT)などがあります。また我が国では米山記念奨学会の制度があり、これは世界に誇る我が国独自の事業です。これらに共通の目標はなんでしょうか。それはロータリーが目指す平和構築ではないでしょうか。今、世界はいくつもの紛争が勃発しており、まさに社会は分断されています。平和は誰しも持っている願いです。我々の日常的な地域での奉仕活動がすぐに平和構築に結びつくわけではありません。しかし平和は常に我々一人一人が願い、平和構築に向けて努力を行わないと成し得ないものではないかと思います。ロータリーの平和構築に向けた様々なプログラムに、会員皆様のご協力をお願いします。我が地区ではロータリー平和センター、米山記念奨学会などに素晴らしい貢献をされている会員がみえます。このことは2760地区の誇りとするところです。
2019-20年度に5ヶ年計画として開始された行動計画ですが、引き続き次年度にむけてさらに力強く継続していきます。従来から我々が育んできた「四つのテスト」や「中核的価値観」に基づく数々の奉仕活動、末永くつづく自らの成長、友情、楽しみ、リーダーシップなどによるロータリーの価値をそこなうことなく、さらに持続可能で、未来に向けて成長するロータリーの新たな価値を生み出すためにも、継続的な努力が必要です。そうです、長く継続しているロータリーの活動は、組織としての方向性をしっかり維持しなければなりません。このためには会員個々の協力とコミュニケーションの力が最も大切となります。当地区でもガバナー、ガバナーエレクト、ガバナーノミニーは互いに情報交換しながら、地区運営が継続性を持って行われるように協働して活動しています。ロータリーのビジョン達成に向けての様々な取り組みが、地区全体で継続性を持って、より活発に行われることを願っております。ロータリアン、ローターアクター、インターアクターおよび全てのロータリーファミリーの方々と共に、来たるべき輝かしい未来を作るために活動しましょう。全ての活動の成果はやがてロータリーのマジックとなります。Together, Take Action.
活動方針
Activity Policy
①クラブ
四つのテストの心で互いに接し、絶えず変化する会員のニーズや期待に応え、会員が帰属意識をもって素晴らしいロータリー体験ができるクラブとしましょう。
クラブの健康チェックをおこない、行動計画の4つの優先事項にそって戦略計画を立案して下さい。
ロータリークラブ・セントラルを活用して目標を記録して下さい。
②新たな形態のクラブを創設しましょう
ロータリーの中核的価値を大切にしてDEIの行動規範をもとに、従来の形式にはとらわれない新たな形態のクラブの設立を企画して下さい。新たなクラブについて広報してください。
③ポリオプラスに貢献して下さい。
10月24日は世界ポリオデーです。クラブ単位でも積極的に世界ポリオデーに参加して下さい。
クラブの#ポリオ根絶を記録して下さい。
ポリオ根絶キャンペーンとロータリー公共イメージ向上のため、「ロータリーフードフェスティバル」を引き続き開催します。全員参加でポリオ根絶と公共イメージ向上に努めましょう。
④「ロータリー財団が自分たちのものであることを忘れない」
バリー・ラシン2023-24年度管理委員長が述べています。財団に寄付して支援しましょう。
ポール・ハリス・ソサエティ、ポリオプラス・ソサエティの参加者を増やしましょう。
財団に寄付したことのないロータリアン、ローターアクターの方々に初めての寄付をお願いします。ロータリーの活動の基盤が広がります。
⑤平和構築への貢献
未来を託す青少年の育成プラグラムに積極的に関わって下さい。平和を思う心を忘れず常に平和構築を心がけて下さい。青少年交換留学、RYLAセミナー、グローバル補助金による奨学生、ロータリー平和フェローシップ、米山記念奨学会に貢献することは平和構築を目指すことです。
⑥ローターアクトクラブとの連携
ロータアクトクラブが地域、世界でインパクトある奉仕活動が自立してできるように関わりを増やし、帰属意識をもって活動できるように支援を強化しましょう。
⑦愛知ロータリー学友会
2023年12月13日国際ロータリーから正式に認証を受けています。ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、青少年交換プログラム、RYLAセミナー、ロータリー財団奨学生、米山記念奨学生などロータリーのプログラムに参加したすべての方を学友としています。プログラム終了後もロータリーとの関わりを維持することで、公共イメージの向上、将来のロータリー会員へと支援しましょう。
⑧クラブ優秀賞、ガバナー特別賞の獲得を目指して下さい。
⑨ロータリーのブランドを大切にしてください。
ブランドリソースセンターで使用方法を再確認して下さい。共通のシンボルで公共イメージの向上に努めましょう。
⑩ラーニングセンターで自己学習を行いましょう。
ロータリーの各種セミナーは研修から自ら学ぶ「ラーニング」に移行しています。各種セミナー出席前に該当のe-learningを終了しましょう。
※Mobile機器でアクセスする際はGo Learnアプリのインストールが必要です。
⑪2025年6月21日~25日カルガリーで開催の、ロータリー国際大会にこぞって参加しましょう。