|
ガバナー月信 Vol.3 9月 メニュー |
ガバナーメッセージ|新世代月間によせて|地区大会のご案内|第1回地区大会企画委員会 愛知県知事・名古屋市長表敬訪問|第15回インターアクトクラブ協議会 話の泉A「ドクターヘリがあなたの命を救います」|話の泉B「将来の横綱(白鵬関)に御進講」 第1回諮問委員会|米山学友会総会|今月のカレンダー|文庫通信|ハイライトよねやま 54号 出席報告 (7月分 EXCEL形式)|規定審議会決議報告 (PDF形式) |
名古屋RC 野口 宏 (愛知医科大学附属病院高度救命救急センター教授) |
はじめに: 欧米では1970年代から救急医療体制のなかにヘリコプターを導入し、救急車と同様に救急患者発生現場での治療及び重症患者の病院搬送に活用して、その救命率の向上や後遺症の軽減が図られて来ました。そこで我が国でも試行的事業など行いその導入が検討されて、その結果、2002年より厚生労働省は正式に我が国においても救急医療体制の中にドクターヘリの導入を決定し、全国で8箇所(7県)で運行されています。(愛知県、静岡県(2台)、岡山県、千葉県、和歌山県、福岡県、神奈川県) 愛知県では2003年1月1日から運行されています。2002年は282件、2003年は473件の出動要請がありました。 ドクターヘリとは: 重症の救急患者に対して必要な医療機器や医薬品を装備したヘリコプターに救急医、看護が搭乗し、救急患者の発生現場もしくは医療機関からの要請により、搬送中に処置、治療を行いながら高次医療機関に救急患者を搬送するためのヘリコプターです。 ドクターヘリ運行上の主な条件 小型であること。(6人乗り:パイロット、整備士、医師、看護師、患者、患者家族) 2−3分で離陸できること。(防災ヘリでは15分〜30分のアイドリングが必要) 駐機場が搭乗員待機所の直近にあること。 ドクターヘリの出動が有効と考えられる基準 救急現場からの治療開始が必要な場合、搬送時間の短縮を計りたい場合、僻地医療過疎地の救急医療、災害時の救急医療、など。 |
愛知県ドクターヘリと 愛知医大ドクターヘリチーム |
ゴルフ場でのドクターヘリ |
愛知県ドクターヘリと 愛知医科大学附属病院ヘリポート |
運行の実際(図 1) 119番通報により、救急要請を受けた消防司令の判断でドクターへり医師派遣基準を参考にして、必要を判断されたときにドクターヘリ運航センターへホットラインで出動要請を行います。 要請を受けたドクターヘリ搭乗員はドクターヘリ駐機ヘリポートに急行します。要請から離陸まで3分以内での出動が可能であり、現場到着には愛知県内あれば20分以内にほぼ全域をカバーできます。 現場での処置のための着陸はヘリポートが直近にあれば問題は有りませんが、多くの場合現場周辺200m近辺で着陸地点を探します。地域内の場外離着陸場として学校の校庭、運動場、公園、会社所有地、休耕田、河川敷、道路などを使用します。そのためにもドクターへりは小型である必要があります。 処置後はヘリポートのある救命救急センターに搬送するか、状態が安定していれば、救急車で近隣の医療施設に搬送するなどの方法がとられます。 運行時間は現在のところ午前8時30分〜午後5時までの出動要請で行われています。 既に今まで救命することができなかった救急患者さんが救われています。 経費 現在、国と県が半額づつ運行経費を負担しています。欧米では民間団体(自動車協会や保険会社)が運営しています。例えばゴルフ場での一回のプレイの度に50円程度ご負担頂ければドクターヘリを運行できます。 |
図 1 |
▲上へ戻る |