ガバナー月信

Rotary Moment vol.4

2019.10.01

尾張旭市警固隊

尾張旭市警固隊

警固隊とは、「飾り馬-馬の塔(おまんと)」を守る「鉄砲隊」や「棒の手隊」による警固の隊列のことです。秋祭りでは、本地ヶ原神社への奉納と各町内の公園で、多くの小学生が棒や太刀を使う棒の手の演技披露をします。

尾張旭市どうだん邸

尾張旭市どうだん邸

尾張旭市どうだん邸の母屋は享保8年(1723年)に岐阜県飛騨市に居宅としてたてられ、昭和17年に改修移築されました。庭園の美しいドウダンツツジは邸の名前の由来となっております。春と秋には一般公開しています。

山田 直樹 ガバナー補佐

GOVERNOR'S MOMENT

“日本のロータリークラブは今こそ未来への種まきを”

9月末でガバナー訪問の約半分が終わりました。例会での卓話の前に、各クラブの会長幹事懇談会をさせていただいています。懇談会では今年4月のRI規定審議会での制定案19-35「欠席のメークアップに関する規定を改正する件」のお話をさせていただきました。日本のロータリアンの関心が高い定款変更です。ロータリークラブ定款第12条 出席 第1節において、例会前後14日間の規定を新しい定款では同一年度以内とすることになりました。近いうちにロータリークラブ定款日本語版が発行されると思います。

 日本国内34地区ではその定款変更に反対意見が多々あることかと思います。この規定審議会での採択は世界約530地区の代表議員がシカゴに集まり民主主義の原則に則り多数決により賛成多数で採決されたものです。ロータリークラブ定款はRIに加盟している限り勝手に変更することはできませんが、クラブ細則で出席の縛りを規定することはある程度可能です。従って、クラブの皆さんが将来の各クラブをどのようにしたいかを細則で反映すればよいのです。

 経営者が多くを占めるロータリアンは、「こうありたい」「未来はこういう風にしていく」というビジョンを創り、それを実現していくことが大切であると思います。そのビジョンを策定実現するために戦略委員会を各クラブで設置していただいています。戦略計画を策定することや会員増強などの数値目標を設定し、いかにそれを達成するかに主眼をおかれると思います。今のままではクラブは成長しません。成長のためには変化や変革が必要になってきます。変化や変革で適応力を持つ組織が成長します。適応力には“多様”であるという考え方こそが重要であり、そこにはストーリーが必要です。進化の歴史が教えてくれるように、過去の成功にならって進化した組織が裏目に出ることもあります。過去の経験から予測することは不可能ですが、組織内に異質なストーリーが飛び交い、それらが共存することで変化に適応した強い組織となることができます。また、ストーリーにはイマジネーションによって、まだ見ぬ世界、未来を描けるという特徴もあります。今役に立たない価値こそが未来の価値かもしれません。組織全体を活性化させるためには、多様なストーリーを生まれなければなりません。多様なストーリーが生まれない組織は硬直化し、やがては衰退していきます。

 この規定審議会の結果を、価値のないものと判断するのか、あるいはあるストーリーで生き生きした組織の原動力にとなり、新しい未来を生成していく価値があるのか、今こそ未来への種まきの時期にロータリークラブが差し掛かっているのではないでしょうか。今を見つめてこの規定審議会での定款変更を捉えるのではなく、多様なストーリーで未来を見つめてこれを捉えたうえでの決断を各クラブに期待しています。

国際ロータリー第2760 地区
2019-20 年度ガバナー
江南ロータリークラブ所属  伊藤 靖祐

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