20-21 ガバナー月信

Vol.9

2021.03.01

表紙

表紙のお話

低床式市内電車「ほっトラム」

豊橋公会堂の前を走る低床式市内電車「ほっトラム」です。
30年前に豊橋RC社会奉仕委員会が提唱し「とよはし市電を愛する会」を設立しました。
環境にやさしく、街の中をゆっくり走る市電を大切に守っていきます。

写真提供:豊橋ロータリークラブ 清水良彦会員

Governor’s Message

3月は水と衛生月間です。

 昨年末の街角が賑わったためか新型コロナ禍が急速な拡大をし、急遽1月に緊急事態宣言が発せられ、年が明けたら少しは沈静化すると思っていたのが「不意打ち」を受けた形になりました。2月7日までの期限がさらに延長になったため、実施予定だった4分区のIMや多くのクラブ例会が中止になり大きな影響を受けています。地区内クラブに急遽アンケート(1/14~2/7)を取ったところ、緊急事態宣言中に休会が55%あります。しかし、一方で45%のクラブは例会を開催または一部開催しています。また、理事会については創意工夫を凝らして継続しているところが多いようです。
中では、22%のクラブがハイブリッドまたはZoom、YouTubeなどでの開催をしています。これは延長前の16クラブから19クラブに3クラブ増えて、オンライン化が進んでいます。RIも地区もオンラインを推奨していますので、クラブの会長・幹事の努力に感謝いたします。ちなみに私の所属する名古屋北ロータリークラブが「休会」とアンケートに書いてあったので問い合わせたところ、YouTubeなどで会長挨拶、幹事報告などは発信しているということでしたので例会開催に入ると思います。私も出演して欲しいということになり、クラブ例会参加の形で矢形修己会長と対談をすることになりました。少し長めですが名古屋北ロータリークラブのホームページからご覧いただけます。
やはりロータリーはクラブがその中心です。例会運営が非常に重要です。会長の卓話はクラブ会員皆さんの楽しみです。私の会長年度には、「5分の会長卓話に命をかけるぐらいに気合を入れて欲しい」と当時のガバナーから言われ、必死に原稿を考えたのも今では良き思い出です。
昨年のガバナー公式訪問でもお話しましたが、行政の指針に配慮しながらできるだけ例会を開催して欲しいと思います。先月の2月20日に大見宏ガバナー補佐の強力なリーダーシップのもと、安城ロータリークラブさんのホストで初めてハイブリッド型の西三河分区IMが行われました。その講演会「コロナ社会における企業経営者のリーダーシップ」-ピンチをチャンスに変える発想の転換―の中で講師の藤沢久美さん(シンクタンク・ソフィアバンク代表)が「情報発信を続けることが大切」と語っていましたが、Zoom例会でもYouTubeでもWEB例会でも、とにもかくにも「情報発信を続ける」例会を実施することが大切です。
これから行われる地区大会もRYLAセミナーも、ニューノーマル時代を反映したハイブリッド型で行われます。地区委員会もZoomなどを活用したハイブリッド型が多くなりました。是非皆さんのクラブでも導入を急いで欲しいと思います。副次的なメリットに、「遠方に出張中でも例会参加できる」、「海外のロータリアンともアクセスできる」、「仕事の忙しい人を会員に誘える」、「移動経費がかからない」、「パソコン一つで例会が開催できる」などがあります。使い方次第で大きな成果が得られます。併せてクラブ細則の変更は柔軟に行ってください。
さて、3月は「水と衛生月間」です。日本は大変水に恵まれている国ですので、ピンと来ないかも知れませんが、世界の国ではほとんどが水不足に苦労しています。最近は日本でも水やお茶をペットボトルで飲む人も増えてきましたが、水道の水は十分飲めます。
しかし、世界の多くの国々では安心して飲める水道水は少なく、13から15か国ぐらいしか安心して飲める水道水はないようです。特に開発途上国では不衛生で危険な水でも飲まざるを得ない地域もあり、併せて水汲みは子供の仕事になっているところも多いのです。毎日遠い道のりを水の重さに堪えながら運び続け、学校にろくに行けない子供たちが多く存在します。悲しいことです。国連で推進するSDGsでも17の目標のうち6番目に「CLEAN WATER AND SANITATION(水と衛生)」が入っています。今月のガバナー月信では、この後に鈴村輿左衛門・地区国際奉仕委員長が「水と衛生」の問題について寄稿していますので紙面をそちらに譲ります。
今年度も残すところあと4か月になりました。「行動するロータリアン!」。出来ないことを嘆くのではなく、出来ることに重きを置いて活動してまいりましょう。ロータリーの創設者ポール・ハリスは語っています。「ロータリーが私たちにとって何を意味するにせよ、世界は、その活動成果によってロータリーを知るのです」。

国際ロータリー第2760 地区
2020-21 年度ガバナー
名古屋北ロータリークラブ所属  岡部governor名前