20-21 ガバナー月信

Vol.1

2020.07.01

表紙

表紙のお話

表紙の写真は、1月にRI開催のサンデイエゴ国際協議会で撮影した、2020-21年度RI会長ホルガ―・クナーク氏・スザンヌさんご夫妻との公式写真です。ご覧の通り長身のご夫妻です。私がドイツ人に対して抱いていたお固いイメージからはかなり離れたフレンドリーな雰囲気のご夫妻でした。
国際協議会は1919年に第1回をシカゴで開催以来、カンズサシテイー、ナッシュビル、アナハイムなど米国内で場所を変えて続いており、次年度はフロリダ州オーランドに移る予定です。

国際協議会1

国際協議会にて

会場内の懸垂幕の標語は「J O I N L E A D E R S EXCHANGE IDEAS TAKE ACTION」(リーダーたちが集まり、アイデアを出し合い、社会のために行動しよう)が掲げられていました。以前は「ENTER TO LEARNGO FORTH TO SERVE」(入りて学び、出でて奉仕せよ、1947-48年度S.ケンドリック ガーンシーRI会長テーマ)でした。新しい標語はより行動に重きをおくRIの意志の表れでしょうか。

国際協議会2

ホルガ―・クナークRI会長講話の時に映し出されたポール・ハリスのスライドが印象に残りました。「WE HAVE TOBE REVOLUTIONARY FROM TIME TO TIME」 (ロータリーの変化は、時に革命的なものでなければならない)。コロナ渦の今に大変勇気づけられる言葉です。

Governor’s Message

皆さん、7月1日から新しい年度が始まりました。

 本年は2月頃から新型コロナウイルスという未曽有の大災禍に世界中が包まれました。マスコミの報道も次から次へと猫の目のように変わり、「お年寄りが重症化しやすい」から「子供でも川崎病に近い症状が出る」など、一体何が本当なのかわからない状況です。最近では、WHO(世界保健機関)が「このウイルスはなくならないかかも知れない」と発言するなど、より大きな不安を世界に与えています。
 こうした災禍は、全人口の3分の2が命を落としたといわれる中世ヨーロッパのペスト、南米・インカ帝国を襲った天然痘、死者の数が戦死者の4-5倍に及び、第1次世界大戦を左右したスペイン風邪など、歴史上にはそれぞれの時代の大災害として記録され、その後に大きな影響を残しました。
 アビガン、レムデシベルなど治療薬の認可申請手続きも進んでいますが、ワクチンはまだ1年以上かかるとも言われます。緊急事態宣言やロックダウンが発令されて、個人の自由は制限され、国際政治も不安定、すでに、株式暴落、企業倒産、テレワーク、オンライン会議の急拡大、金融機関のリストラ発表、医療体制の急速な変化など次々と起きています。地区内クラブ会員にも少なからず影響を受けていらっしゃる方々がおられることと推察します。今回のパンデミックで、大きく世界が変わってゆく可能性があります。
 しかし、人類はこれまで数多くの災禍を乗り越え、現在まで繁栄してきました。
 ホルガ―・クナークRI会長は、1月の国際協議会講話で「私たちは急速な変化に負けません。この機会をとらえてロータリーを成長させ、より強く、適応力を高め、中核的価値観により沿ったロータリーになるのです」「今こそ奉仕プロジェクトを推進し、新しい仲間を増やす時です」と述べられました。勿論、この時はまだ新型コロナは猛威を奮っていませんでしたが。
 世界の協力が大切な時です。分断が言われる今、世界組織のロータリークラブがその真価を問われている時でもあります。フランスの経済学者・思想家ジャック・アタリ氏は「利他の精神」が世界を救うと語っています。周囲の環境向上が未来をよくし、自分たちにも還ってくるといいます。
 ご存知の方もあるかと思いますが、すでに、第2760地区は「機会の扉を開く」べく、大きく動き出しています。  4月、伊藤ガバナーがニュース報道に出演されましたが、DDFを活用して、愛知県医師会にロータリー・フェイスシールド3万個を寄贈しました。
 また、名古屋北、名古屋昭和、名古屋アイリス、名古屋東山、小牧など地区数クラブとパストガバナーなど個人も協力して、VTTエリアのフィリピン3790地区に800着の防護服と医療マスク、米を配布しています。
 その上、2020-21年度DDF申請は昨年より増えて52件、さらに前倒し分の新型コロナ対応プロジェクトがすでに14件も申請されています。当地区のロータリースピリットは健在です。まさに、行動するロータリアンです!
 また、分断を回避するテクノロジーの活用も進んでいます。ロータリーの4つの戦略的優先事項(地区便覧参照)の一つに、「適応力を高める」があります。RIは各種会議にオンラインの活用を強く推奨しています。すでに、地区委員会やクラブ運営などでオンライン会議を導入するところが増えています。
 ところで、日本のロータリーは今年で100周年を迎えます。11月には「日本のロータリー100周年を祝う会」が東京で催されます。
 新型コロナの脅威を乗り越えて、前進してまいりたいと思います。大変化の時代に、皆さん、TOGETHER!(一緒に)頑張りましょう。

岡部年度方針1 岡部年度方針2

国際ロータリー第2760 地区
2020-21 年度ガバナー
名古屋北ロータリークラブ所属  岡部governor名前