私たち地区インターネット委員会は、第2760地区内各クラブのIT化をバックアップするという重大な役割を、各年度のガバナーからいただいております。このたびは、このガバナー月信におきまして、第2760地区のIT化の現状について説明させていただきます。
社会のIT化
今から10年ほど前、コンピュータを制御するソフトウェアー(OS)であるウィンドウズ95が登場しました。このソフトウェアーが画期的であったのは、値段が格安だったことと、操作が画面を見ながらしろうとでも簡単にできることです。このため、今まで一部のマニアや専門職の人に限定されていたコンピュータが、パーソナルコンピュータすなわち個人的なコンピュータとして大衆化し始めました。そして、現在に至っては、安くて便利な道具としてのIT(情報技術)化が私たちの社会に加速度的に浸透してきました。私たちは買い物や仕事の連絡を当たり前のようにITを使って済ませるようになりました。パソコンだけでなく安価な携帯電話も社会のIT化に貢献しています。
ロータリークラブとIT
私たちロータリークラブは、社会奉仕を通じて研鑽を積み、自らを魅力ある社会人、団体たらんとして行動しています。奉仕の対象としての社会や、私たちの職業の環境がIT化している昨今においては、ロータリー活動自体がITを活用したものに変化していく必要があります。社会のIT化を理解し、IT化のインフラを整備して、デジタル時代の奉仕活動に衣替えをしていきましょう。ロータリークラブにとってのITを考える場合、外部と内部に区別した方がよいでしょう。まず、外部とは、私たちの活動をロータリークラブ外の人たちや他のロータリークラブなどに情報発信する場合をいいます。例えば、米山奨学生募集要項を外国人留学生に発信するケースや、各クラブの活動内容をクラブ外に広報するケースなどです。外部に対するITは、ホームページを使うケースがほとんどでしょう。次に、内部とはクラブ内部の情報伝達をいいます。Eメールを使った連絡は、簡単でコストも時間もかかりません。また、ウィークリー(週報)のペーパーレス化によりクラブ経費を削減しているクラブもあります。この場合、Eメールに添付して各メンバーに送る場合と、ホームページ上にウィークリーを載せて、各メンバーがダウンロードしているクラブもあります。また、外部だけでなく内部連絡用にホームページを使えるようにしてあるクラブもあるようです。
第2760地区のIT化の現状
先般、各クラブにご協力いただきまして各クラブのIT化の現状をアンケートさせていただきました。アンケートの段階(昨年夏)で各クラブのEメールアドレス取得は100%、ホームページ作成割合は64%という結果でした。いずれも一年前の数字と比較してIT化が着々と進行していることがわかります。ただし、問題は各クラブ間やメンバー各人の間に、IT化に対する温度差(デジタル・デバイド)があることです。あるクラブはIT化の最先端を走り、外部に対するアピールや内部の連絡をスムーズに進めています。また、あるクラブはパソコンどころかFAXの連絡もうまくいっていません。この差をどうやって埋めていくかが私たちの課題です。
クラブのIT化を推進するCICO
当地区は、数年前から各クラブにCICO(Club Internet Communication Officer)を置いています。CICOとは、各クラブのIT化推進者という意味です。各クラブにはそれぞれの環境があります。一律にIT化を進めるのではなく、各クラブの状況に合わせて、安くて早くて便利なITを普及させるのがCICOの役割だといえます。
地区インターネット委員会の活動
私たち地区インターネット委員会は、各クラブのCICOと連携して当地区全体のIT化をはかるべく活動しています。当委員会の委員は各分区に一人ずつ配置され、CICO会議を主催しています。また、各年度のガバナー事務所と連携をとりながら、地区のホームページを作成、更新しています。ホームページは、ガバナー事務所や当地区の各クラブや特定の委員会、RI、RJW等とのリンクできるようにして、ホームページを通してロータリー活動全般が見渡せるようになっていますので、是非積極的にご利用下さい。
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