心が揃えば、履物も揃う
私とロータリー
西尾ロータリークラブ 平田兼久
ロータリーの仲間に入れていただいたことに誇りと緊張を感じながら例会通いが始まりました。予想に違わず、紳士の集まりでした。その中でS先輩は大変気さくですが、楽しい名司会ぶりは、尊敬とあこがれの的でした。
道元禅師のことばに「心が揃えば、履物が揃う。履物が揃えば、心が揃う」というものがあります。ある日、トイレにいきますと、履き物が乱れておりました。気持ちよく用をたしていると、にぎやかで元気な声が聞こえてきました。「あっ、S先輩だ」と思った瞬間、S先輩の声が途絶えました。すると、どうでしょう。S先輩は、乱れていた履き物をさっさとそろえ始めました。「やられたっ!」、「まだまだ、私は修行が足りない!」と思いました。
出るときにきれいにしておこうと思っておりましたが、入ってくるなりのS先輩のすばやい行動に圧倒され言葉を失ってしまいました。気がついたときにすぐ行動に現す、実践する大切さを学びました。普段は、にこやかで楽しいメンバーの方々ですが、いざというときの行動力には目を見張るものがあります。社会で活躍している先輩方の立ち居振る舞い、生きる姿から「奉仕の心」を勉強させてもらっております。
なかなか先輩方に追いつけない私は、念仏のように「奉仕、奉仕」と心の中でつぶやきながら例会に出かける今日このごろです。ロータリーは、素晴らしい自己修養の場だと思います。