出会いの感動を楽しむ
私とロータリー
岡崎城南ロータリークラブ 2011ー2012年度会長 桐渕利次
互いの職業を尊重し、信頼と友情の証として、100年以上続くロータリー、このクラブの会長として、今、私は、日々新た感動を経験している。
いくつか疑問に思うこともあったが、歴史を辿ると道を照らすかのような先達の言葉に出会った。
親睦と奉仕、理論と実践、自発的な寄付など、命題は今尚存続するが、個人の自由な志と善意が導く歴史の重みを指導者として痛いほど感じる。
創始者ポール・ハリスは、その昔語ったという。「もしも、このような堅実な人たちと、たびたび会うことが出来たら、それは楽しいことだろう」と、全てはここから始められた。
私たちのクラブでは、数年前から例会前に喫茶室で談笑する会が自然にできあがった。支払いは、その日「最も奉仕した者が最も報われる」というルールで、毎回楽しみに参加している。
僧侶、廃棄物処理、報道、宝飾、衣料、食品、会計、学園経営、園芸、医療と、ロータリーの縮図のような個性が集まっている。財布の中身も病名も、オープンな人間が多く、潔さに脱帽する。強力な後押しも戴くが、一方では「いつ梯子を外すかもしれない」と、脅かされている。会員の生の声を拝聴するまたとない機会となっている。
こんなに愛すべきロータリアンはドイツにもいる。彼らは、福島を本当に心配してくれ、チャリティー・コンサートを開いてくれた。西欧の夏の夜、ドライなワインに興じる外気の快さが懐かしい。国の内外を問わず、ロータリーには出会いがある。その感動が、今の私をこの職務に没頭させ、ロータリーの今を楽しませて戴いているように思う。